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「デッドビート(役立たずの)」ダムを取り壊せ:ニューヨーク・タイムズ紙の論説がオバマ大統領にアメリカの川の修復を求める

イヴォン・シュイナード  /  読み終えるまで7分  /  アクティビズム

建設から20年後に撤去されることになったグラインズ・キャニオン・ダムに描かれた亀裂とメッセージ。ワシントン州オリンピック国立公園のエルワ・リバー。映画『ダムネーション』のシーンから。Photo: Mikal Jakubal

「デッドビート(役立たずの)」ダムを取り壊せ:ニューヨーク・タイムズ紙の論説がオバマ大統領にアメリカの川の修復を求める

建設から20年後に撤去されることになったグラインズ・キャニオン・ダムに描かれた亀裂とメッセージ。ワシントン州オリンピック国立公園のエルワ・リバー。映画『ダムネーション』のシーンから。Photo: Mikal Jakubal

パタゴニアCEOのローズ・マーカリオからの註釈:

この1か月半、私は『ダムネーション』の急上昇を目撃しつづけています。これはそれほど驚くべきことではありません。この素晴らしい映画のおかげで、人びとがダム撤去を注目すべき問題として捕らえ、変化に向けて真に行動するようになっているからです。この数週間、聴衆の素晴らしい反応、マスコミの肯定的な報道、23,500以上の請願書への署名など、この運動にさらに拍車がかかっているのを目にしています。そして5月初め、イヴォン・シュイナードがニューヨーク・タイムズ紙に論説を出しました。

まだお読みになっていない方は、下記の記事をご覧ください。

この勢いを継続させるために、『ダムネーション』とその健康な川の重要性についてのメッセージを広めるご協力をお願いします。真にインパクトを与えるためには、有権者が役に立たないダムの撤去を支持していること、そのために行動してもらうことを願っていることを、オバマ大統領に知ってもらう必要があります。

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しばしお時間を割いていただき、以下の2つのことをお願いします。

1.  まだの方は、Change.orgにてすでに請願書に署名してくれた23,500以上の人たちに、ご自身も加わってください。ほんの数分しかかかりません。

2. お友達やご家族にもぜひ援助を依頼してください。請願書のリンクをツイッター、Facebook、インスタグラム、その他の方法で広めてください。リンクはこちらです:http://chn.ge/1u6W7Iy

『ダムネーション』は、私たちの住む世界でこの種の変革を起こしたいという単純な願いのもと、パタゴニアが着手したプロジェクトで、その実現のためには私たちのブランドをプラットフォームとして利用することをもいとわないことを示す、最適な例です。請願書にいただいた署名は、この映画が着火した真剣な対話の一部として今後ホワイトハウスに送られます。この映画に注がれた信じ難い努力、とくになぜダム撤去が重要なのかを伝えるため、ほぼ絶え間なく旅するフィルムメーカーのベン・ナイト、トラビス・ルンメルとマット・シュテッカーを誇りに思います。 皆さんの支援に感謝して。

—ローズ

「デッドビート(役立たずの)」ダムを取り壊せ:ニューヨーク・タイムズ紙の論説がオバマ大統領にアメリカの川の修復を求める

艀の上に据え付けられた掘削機が上の写真のグラインズ・キャニオン・ダムを削る。米国史上最大のダム撤去だ。ワシントン州オリンピック国立公園のエルワ・リバー。映画『ダムネーション』のシーンから。Photo: Ben Knight

下記は2014年5月8日付けのニューヨーク・タイムズ紙に掲載された論説です。

「デッドビート(役立たずの)」ダムを撤去しよう

by イヴォン・シュイナード

カリフォルニア州ベンチュラ— 連邦政府のリストにある8万以上のダムのうち2万6千基以上が、危険性が「高い」または「著しい」と分類されています。多くのダムがその高いコストに対して低い価値しか提供しておらず、いまや相当数がその役割を果たしていません。すべてのダムには限られた寿命しかないのです。米国水力発電協会によれば、アメリカで水力電をおこなっているダムはわずか1,750基です。 多くの場合、水供給、洪水抑制、発電といった、ダムが歴史的に提供してきた利点は、いまでは水域全体を塞き止めずとも、より効果的に得ることが可能です。

ダムは水質を劣化させ、栄養素と堆積物の移動を阻止し、魚や野生動物の生息地を破壊し、沿岸河口に被害を与え、そして周囲の森林から窒素を剥奪することもあります。貯水池もまた、温室効果ガスの重大な排出源になることがあります。

つまり、多くのダムが提供する価値よりもはるかに高い環境コストを課しているのです。それらを撤去することは唯一懸命な対応策です。また撤去はしばしば経済的にも意味があります。〈River Alliance of Wisconsin〉はウイスコンシン州でダムを撤去するのは、修復するよりも3倍から5倍格安であると推定しています。

このメッセージはゆっくりとアメリカ国内に広がっています。削岩機とコンクリートによって失われた川の返還を求めるコミュニティと州は増えつづけています。〈American River〉によれば、昨年は18州にある51基のダムが撤去され、800キロ以上におよぶ川が修復されました。過去20年で約850基のダムが撤去され、1912年以来、その数は1,150基近くにものぼります。

しかしこの仕事は終焉からは、かけ離れています。私は米国エネルギー省が先週出したアメリカ全土の川と小川におけるあらたな「持続可能な」水力発電ダムに関する報告書に失望させられました。この報告書は昨年オバマ大統領が署名し、成立した小規模水力発電プロジェクトと非生産的なダムの甦生の2つの法律につづくものです。

あらたなダムは悪い考えです。私たちは何十年ものあいだダムを美化してきましたが、これらの工学の偉業は、しばしばそれが引き起こす環境破壊を覆い隠してきました。その結果は川の全長だけに留まりません。これらの障害物に対処する多くの複雑な試みは、アメリカの著名な発明家であるルーブ・ゴールドバーグをも誇りに思わせたことでしょう。上流部への魚の放流などのプログラムは、魚梯や捕獲による野生魚の数の真の持続可能な回復にはつながらず、また川を塞き止めることによって生じるその他の影響問題を逆転させることにはなりません。

しかし私たちは、ダムの撤去により川と流れが甦り、劣化した帯水層を補充することができると知っています。

その好例がワシントン州オリンピック半島のエルワ・リバーです。前世紀の後半にこの川に建てられた2つの水力発電ダムは、環境に膨大な悪影響を及ぼし、もはや水力発電としては用をなしていませんでした。以前ここで毎年見られていた40万匹のサーモンの遡上は、その数3,000以下に急落していました。エルワ・ダム撤去の1年後、過去何十年も見られなかった数のキング・サーモンが遡上し、その4分の3は以前のダム地の上流で産卵していることが観測されました。今日、川はオリンピック国立公園からファンデフカ海峡まで自由に流れ、サーモンに生活の糧を依存していたエルワ下流のクララム族へ与えられた不当行為も正されました。

オバマ大統領はこの例から学ぶべきです。最も緊急には、ワシントン州東部のスネーク・リバーに注目すべきです。この下流には4つのダムがあります。そしてそのわずかな(置換可能な)電力発電量は、絶滅の危機に瀕するサーモンの個体数の復活のチャンスと健全なサーモン漁業が支える職と地元地域といった利点を下回っています。これらの無用ダムはワシントン州のホワイト・サーモン・リバー、メイン州のペブノスコット、オレゴン州南部のクラマスとともに、撤去に向けた過程にあるダムのリストに足されるべきです。

私は人生のほとんどをダムの撤去に助力してきました。一時は気違い沙汰だとされていたこの考えは、勢いを増しています。このチャンスをつかみ、コストが高くて価値の無い/価値の低い多くのダムの撤去を推進すべきです。環境への影響は巨大すぎます。

何度も何度も、私は不必要なダムの撤去にともなうお祝いを目撃してきました。川が修復されて魚が戻って来たあと、誰一人としてこう言うのを聞いたことがありますか。「ダムを取り戻せたらいいのに」

「デッドビート(役立たずの)」ダムを取り壊せ:ニューヨーク・タイムズ紙の論説がオバマ大統領にアメリカの川の修復を求める

イヴォン・シュイナードはパタゴニアの創業者であり、新しいドキュメンタリー映画『ダムネーション』の製作責任者。Photo: Travis Rummel

この映画をまだご覧になっていませんか?『ダムネーション』はお近くの町にまもなくやってきます。上映場所とチケット情報については『ダムネーション』の上映リストのページをご覧ください。またVimeoオンデマンドでデジタル版の予約注文もお受けしています(2014年6月6日リリース)。

日本での上映についても、アップデートがあり次第、お知らせしていきます。

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