burgerburgerchevron leftchevron leftchevron rightchevron rightellipsesellipses50th logo50th logo50th logo50th logopro logopro logopro logopro logologologonavigation primary cartnavigation primary cartnavigation primary hamburgernavigation primary hamburgernavigation primary profilenavigation primary profilenavigation primary searchnavigation primary searchnavigation primary xnavigation primary xLoading ...Patagonia Loading Iconplayplaysearchsearchshopping bagshopping bagshopping bag filledshopping bag filledxx

地球が私たちの唯一の株主

事業の繁栄を大きく抑えてでも地球の繁栄を望むのならば、私たち全員が今手にしているリソースでできることを行う必要があります。これが私たちにできることです。

イヴォンの手紙を読む

5,000円(税込)以上のご注文で送料無料

5,000円(税込)以上のご注文で送料無料:送料は、全国一律¥550(税込)です。5,000円(税込)以上ご注文の場合は、弊社が負担し、お客様には送料無料でお届けします。

詳しく見る

上流生活

ジェフ・マッケルロイ  /  読み終えるまで3分  /  ワークウェア

「ブレードは中心部の桁の周囲に2つのファイバーグラス製のシェルを接着した構造」と説明するのは、〈ロープ・パートナー〉で修理技師/上級監督を務めるクリス・ムーア。「ときどきその接着部が裂けてしまったり、落雷によって破損したり、製造時の不良個所があったりする。地上技師がグラスの切断や樹脂の計量など、すべてを準備してバケツに入れて上へ送り、それを高所技師が受け取って修理に取りかかる。作業は破損箇所に詰め物をして、やすりで表面をスムーズにしてから、紫外線による劣化を防ぐためにポリウレタンでコーティングを施すという手順。サーフボードに乗りながらそのボードの修理をしているような感じだね、とくに風が吹き荒れる日は」カリフォルニア州リオ・ビスタ Photo : Blake Gordon

風力タービンのメンテナンスを行う技師は、今後10年間で最も急成長を遂げるアメリカの職種の最上位に挙げられている(太陽光発電システムの施工業者は第3位)。平均年収は52,910ドル(約550万円)で、61パーセントの成長率が予測されており、再生可能エネルギーにとって好ましい風向きとなっている。

カリフォルニア州サンタクルーズを拠点とする〈ロープ・パートナー〉は、これまでの20年間で「ロープを使用した到達手段や専門的な接近方法が必要なメンテナンス、検査、機能強化のための秀逸なサービスを提供する会社」として確立した。「高所」ブレード技師という仕事はその名のとおり、高所恐怖症では成り立たない。だから〈ロープ・パートナー〉の従業員の多くがロッククライミング経験者というのはうなずける。だが割れた爪やロープの使い方などは序の口に過ぎない。技師になる者は同社独自の「ウインドコープス」研修と認証プログラムを修了しなくてはならない。〈ロープ・パートナー〉は風力発電業界を指揮するすべての運営組織に所属し、その認証を維持している。

〈ロープ・パートナー〉は創業者が1998年にジョシュア・ツリー国立公園でドイツ人クライマーたちと出会ったことから始まった。芸術家クリストとジャンヌ=クロードの『梱包されたライヒスターク』の制作の手伝いを終えたばかりの彼らが、ロープを使用する特定業種があると教えてくれたのだ。そして欧州の風力発電業界で働き、そこで得た技術をアメリカにもち帰った。高所技師としての仕事はつねに進化をつづけているが、決して変わらないことがひとつある。それは安全第一だ。

上流生活

高所での1日、パート1:タワーに到着したら、コンピューターで運転を停止させる。技師はまず、タワーの内部から落下防止ケーブルに頼りながら梯子を使って登っていき、上部に到達したらチェーンブロックを設置して、ロープバッグを下から吊り上げる。ブレードは下向きに停止させ、ブレーキをかける。大型の油圧ピンを回転部に差し込んで固定したら、担当技師の氏名が記された南京錠をかける、通常の「ロックアウト/タグアウト」作業を行う。Photo : Blake Gordon

上流生活

高所での1日、パート2:ギアボックスとフレームの支点に2本のロープで構成されたシステムを装着し、ノーズコーンからロープを垂らしていく。吸盤を使ってブレードの先端まで降りていき、ブレードの周囲にラインを巻き付け、作業位置を固定する。クライミング用プーリーを使って研磨機や電源コードやその他の道具を入れたバケツを引き上げ、ブレードを修理する。この写真は、モンタナ州ジュディス・ギャップにあるウインドファームの風力タービンにぶら下がる〈ロープ・パートナー〉の技師ジェイソン・デイヴィス(左)とクリス・ムーア。Photo : Blake Gordon

上流生活

「僕らのおもな収入源はコンポジットリペア(複合材補修)のサービスです」と語るのはデイヴィス。「僕はサンファン島で何シーズンかシーカヤックガイドとして働いたことがあり、そこでボートを修理するのにファイバーグラスを扱った経験があります。僕らが使うギアのほとんどは、ロープで登る人なら誰にもおなじみのはず。ハンドアセンダーはエイドクライミングでユマーリングに使うのと同じだし、ディセンダーは基本的に『グリグリ』の安全性をさらに強化しただけのものだから」Photo : Blake Gordon

上流生活

「1年で大学を中退して、金も保証もないままヨセミテに引っ越した。若造が最高に憧れるダートバッグになるためにね」と振りかえるのはムーア。ビッグウォールを登ることから学んだ技術的なノウハウの一部は、のちのキャリアで役立つこととなる。2009年に〈ロープ・パートナー〉に就職した彼は、その5年後にクライミング目的でアラスカへ旅し、そこでチャーターした小型飛行機の費用に財産を使い果たしてしまったため、アラスカにとどまって仕事を探さなければならなくなった。「2つの夏を採鉱の仕事に費やした。世界で最も美しい山々や繊細な水域にドリルで穴を開けながら」と語るムーアは、現在〈ロープ・パートナー〉に復帰して上級監督、そして社内でも指折りのブレード修理技師を務める。「ここには俺みたいなヤツがたくさんいるよ、そんな輩にぴったりの仕事なんだ」カリフォルニア州リオ・ビスタ Photo : Blake Gordon

よく使われる検索語