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「だから選挙行かなきゃ」と会話を始めたい

能條 桃子  /  読み終えるまで5分  /  アクティビズム

編集後記:本稿は2021年10月に行われた第49回衆議院議員総選挙のために寄稿されたストーリーです。

今月末、衆議院選挙が行われる。この選挙は新型コロナウイルス感染症によるパンデミックで私たちの生活が大きく変わってから1年9ヶ月、初めて迎える国政選挙でもある。

平成の初め、約58%であった20代の投票率は、前回の衆院選では約34%まで低下している。全体の投票率も約73%から約54%に下がっており、「投票率の低さ」は常々若者の問題として扱われるが、「全世代の問題」として扱う必要性もある。しかし、私たちはまずは同世代から今の状況を変えていきたいということでU30世代(10代・20代)に着目している。

私は2019年7月、前回の参議院選挙の時に同世代(U30世代)の7割が投票に行かない状態を変えたいという思いでNO YOUTH NO JAPANを立ち上げ、Instagram、メディア、イベントの運営や地方選挙プロジェクトの実施、国会議員を招いたのインスタライブの実施などを行ってきた。これまで「どうしたら同世代である10代・20代が選挙に行くようになるのか」と試行錯誤してきたが、コロナ禍で自分と生活の関係性に気付いたり、政治に目を向けたりした人も多かった今回の選挙こそ自分のために選挙に行く人が増えてほしいと、選挙に行く若い世代を増やすためのキャンペーンに取り組んでいる。

「だから選挙行かなきゃ」と会話を始めたい

NoYouthNoJapan

「#だから選挙行かなきゃ」と発信・会話をはじめたい
「#だから選挙行かなきゃ」は、NO YOUTH NO JAPAN衆院選2021キャンペーンのキャッチコピーである。投票率の低さは政治への失望、制度設計、教育、メディア報道、政策、選挙キャンペーンの在り方など多くの要因が複雑に絡み合い今の結果となっていることは明らかではあり1回の選挙で変えられることだけではないが、「若年層の有権者を取り巻く選挙期間中の日常・環境」に注目し、「投票に行こう」と道徳心に訴えるキャンペーンから、より日常生活で選挙があるということを知る状態をつくり、近い人が当たり前に「投票している」ことを知る状態や、「どこに投票するか」「何に注目して投票するか」など投票先についての会話を増やしたいと考えている。
ワクチン接種の広まりを見ていても、「周りの友達がやっている」と思うことはやらなきゃいけない気がするし、逆にみんながやってないならしなくてもいいのかと考えたりする人が多い。投票に行ったことがない、行くかまだ迷っている隣の人を動かせるのは、その人の近くにいる私だったりする。だからこそ、 すでに投票に行っている人が周りの人を選挙に連れて行きたくなる仕掛けをNO YOUTH NO JAPANの活動を通じてつくろうとしている。
また、投票に行かない人に話を聞くと「政治について詳しくない私が投票に行って変な影響を与えるより、詳しい人たちが決めておいてくれたら」といった話を聞く。投票には唯一の正解はなく、それぞれの価値観に基づき投票に行けば良いと思うが、それがなかなか伝わっていない。だからこそ、どうやって投票先を選んでいるのか多様な意見を集めて紹介したり、政党比較をU30世代の関心が強いテーマで制作したり、Instagramで情報発信することにより、「今回は投票してみよう」と思う人を増やしていきたい。

今のU30世代が直面する課題
政治に関心がないと思われがちな若い世代だが、活動を通じて、多くのU30世代に「#だから選挙行かなきゃ」と繋がる今の生活や将来、社会に対する問題意識があるのではないかと感じる。それぞれまだ言葉になっていないかもしれないが、選挙は「わたしたちが生きていく社会はどうあって欲しいのか」と考えるきっかけにもなると思う。

例えばNO YOUTH NO JAPANのInstagramでは今年9月にU30世代が抱える課題として、コロナ対策や賃金、同性婚、ジェンダー、気候変動、メンタルヘルス、学費の問題などを扱った。それぞれに多くのU30世代からの反響があり、やはりわたしたちが政治に求めたいことはたくさんあるのだと改めて実感し、このような会話から選挙に行く人を増やしていきたいと考えている。

「だから選挙行かなきゃ」と会話を始めたい

No Youth No Japan

パタゴニア、オールユアーズスピンズの店舗では、選挙期間中、NO YOUTH NO JAPAN「〇〇のために投票する」と意思表示するためのポストカードも設置しているので、ぜひ「#だから選挙行かなきゃ」ムーブメントにも参加してください。

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