自宅でできること
私たちの地球のための闘いをつづけ、孤独感を減らす方法
14歳から84歳までの30数人がコンピュータの前に立ち、世話人の真似をして、腕を風車のように振る「気候キャリステニクス」というエクササイズをしています。ぎこちない人もいますが、熱意をもって体を動かしながら、スクリーン上に格子状に重なった互いの姿を見つめる人もいます。赤いシャツを着た男性があまりにも早く、腕を別々に動かすので、私は彼が肩を脱臼するのではと心配になります。ディスコの光に照らされた室内にいる10代の子供は違った動きで、彼の両腕は頭上で同時に弧を描き、空気注入式の風車のようです。腕を十分に振ったあとは、全員が手を前に延ばすジェスチャーをし、気候運動に仲間を歓迎します。
このウォーミングアップは「サンライズ・スクール」の2日目の一部です。それは〈サンライズ・ムーブメント〉がはじめた、COVID-19と気候変動という現在私たちが直面する危機に立ち向かうために必要なスキルと力を育成するイニシアチブです。世界中ではじめての自宅待機命令が出されていくなか、私はニュースに圧倒されていました。そして何に焦点を当てるべきなのかわかりませんでした。COVID-19による死者が急増し、何百万人もの人が職(そして健康保険)を失い、そして化石燃料産業の要求に直接応えるような企業の救済措置。私は多くの疑問を抱いていました。私に何ができるのか。自分の注意をどこに向けるべきなのか。他の人は何をしているのか。人びとはまだ気候変動を心配してくれているのか。だからサンライズ・スクールのことを知ったとき、私は期待を胸に参加しました。答えを見つけよう、少なくとも他の人が何をしているのか学ぼうと。そして見つけたのはそれだけではありませんでした。気楽さ、仲間、そして行動のための新たなエネルギーも。
スクール開催中の4日間、私は毎夜1時間、自身の懸念を共有し、皆のためにより良い未来を構築することに深く献身する人たちと会話をしました。各クラスのはじめは音楽を聴きました(ある日はミーティングに参加する人を待つあいだ、ザ・スミスの「ハウ・スーン・イズ・ナウ?」が流れていました)。私たちは党路線を超える必要があると討論し、電話で気候運動への友人の参加を促す練習をしました。グリーン・ニューディールのような確固とした気候政策が高くつきすぎると言う(気候変動による破壊のほうがずっと高いのに)批評家にどう答えるかについて学び、気候危機が私たち自身にどう影響してきたかについて、個人的な経験を共有しました。最終日は、紙に卒業式の角帽を描き、頭の上に置いて、クール&ザ・ギャングの「セレブレーション」のリズムとともに全員が同時に空中に投げました。
クラスの終わりにも私の質問は尽きず、いくつか新しい質問も加えましたが、明らかだったのは、感染の世界的大流行がつづくなかでも、行動することの必要性でした。なぜならトランプ政権は重要な環境保護法を崩すことを中断していないからです。私のクラスメートは欲と無法がこの有害な計略を動かしていることに同感で、即座にできることを考え、災害資本主義とショック・ドクトリン、公正な回復と人びとの救済措置についてお互いを教育しあいました。
たったいま、トランプ政府がコロナウィルス危機を言い訳に公共からの意見聴取を阻止し、私たちの環境を劣化させ、気候危機を悪化させる計略を立てている何十もの例があるのです。(ドリルド・ニュースによる、同政権が追求する環境政策の巻きかえしの包括的なリストはこちらからお読みいただけます。)
私たちにできることはあまりないように思えますが、曲線を平らにするために自宅待機しているあいだにもできることはあります。行動を起こすことが、それがどんなに小さなものであっても、これほど重要だったことはありません。
行動を起こせる人のために、私たちはインターネットとちょっとした時間があれば実行できる活動リストをまとめました。いま憂慮すべきことは尽きませんが、アクティビズムは悪いニュースに立ち向かうためだけのものではありません。アクティビズムは愛であり、より良い世界への願いでもあります。このアクティビズムはたったいま私たち皆が心の拠り所にできるものなのです。人恋しいあなたにコミュニティを与えてくれるかもしれません。
環境保護庁の規制の巻きもどしに反対するメッセージを送る
- 国会議員にメッセージを送り、環境保護庁の規制の巻きもどしすべてを停止するよう要求する。
- クリーンカー水準の巻きもどしに反対するメッセージをトランプ大統領と環境保護庁行政官アンドリュー・ウィーラーに送る。
公有地を保護するために声高に主張する
投票する
- 次回の選挙のために確実に有権者登録をする。
草の根環境団体とつながり、組織化のスキルを自宅から学ぶ
- 職業スキルを活かしたボランティアをする、あるいは地元の環境団体のために嘆願書に署名する。
- サンライズ・スクールに参加し、他の活動家と知り合って、グリーン・ニューディールについて学ぶ。
寄付する
- 環境水準が骨抜きにされ、汚染違反の監視と報告の仕事が地方自治体に依存することが多いいま、可能であれば、地元の草の根環境団体に寄付する。あなたの地元の団体はパタゴニア・アクションワークスからお住いの市と州で。
- #WhileAtHomeを訪れ、COVID-19救済基金に寄付し、アメリカ全土で感染爆発に影響を受けた人を支える相互支援ネットワークを設定する方法を学ぶ。
日本で行動する