• 平田 健夫

平田 健夫

eコマース/ディレクター

STARTED AT PATAGONIA

2015年

LOCATION

神奈川県横浜市

平田 健夫
「理想的なチームで働けています。風通しがよく、互いを尊重して助け合い、生き生きと自分の強みを発揮できる柔軟なチームです。主体的かつ柔軟であり続けられる組織づくりが自分の役割だと、今、課題感を持って取り組んでいるところです」
 

アウトドアスポーツ:
スノーボード、サーフィン、山歩き。自然のありがたさを感じさせてくれて、自身の心をクリアにしてくれる。そして、仲間や家族と楽しみを共有できる大切な時間です。

お気に入りのパタゴニア製品:
ナノエアです。軽さと保温性と通気性のバランスが素晴らしく、着ていて気持ちが良いです。滑るときも、海上がりのときも、自宅でも仕事場でも、さまざまなシーンで活躍してくれます。

パタゴニア入社までの道のり:
国内と外資のアパレル3社で、営業を10年、企画を2年、マーケティングを7年間経験し、ちょうど40歳を迎えたときに、これからの人生と働くことの意味をあらためて考え直しました。働くのは会社のためであり、お客様のためでしたが、その先を考えたときに、なにかが物足りない。もう一段上の、自分にとっての働く意義がほしいと悶々としていました。アパレル業界は大量生産と大量消費のど真ん中にいて、常に成長を求める一方、成長の先になにがあるかを考えずに進んできました。その中で20年近く働いて、行き詰まりを感じていたのです。それに対してパタゴニアは、対処療法ではなく、地球が直面している環境課題の根本原因にしっかりアプローチしながら、ほかの企業にまで影響を与えようとしていた。その本気の覚悟を知って衝撃を受ける思いでした。そんなときに、幸運にもパタゴニアへの転職の話をいただき、ぜひチャレンジしたいと思ったのがきっかけです。

管理職として転職してきた視点から、パタゴニアの印象は?
実は入社する数年前に『社員をサーフィンに行かせよう』を読んで深い感銘を受けていたのですが、実際に働いている人たちはどうなのだろうという思いもどこかにありました。立派な経営理念を掲げる会社は多々ありますが、必ずしもそれが現場の社員に浸透しているわけではない。ところがパタゴニアでは、社歴や年齢、仕事の内容に関わらず、働く人間ひとり一人が真摯にミッションと向き合い、情熱を持って取り組んでいる。そんなスタッフこそがこの会社の魅力であり強みだと感じました。深さや感じ方、表出の仕方はさまざまだとしても、みんな自然が大好きで、純粋にこの自然を未来に残したいと考えている。入社して数カ月も経たずにそのことを理解した結果、思っていた以上にこの会社のポテンシャルを感じました。むしろ、入ってからのほうが感銘を受けたほどですね。

eコマースをどう成長させたいと考えていますか?
ご存じのように、パタゴニアはリテール(直営店)、ホールセール(卸売り)、eコマース(通信販売)と3つの部門で製品を販売しています。世の中的には、eコマースは効率がいいので、この部門をもっと伸ばしていこうという流れがありますが、会社としても、私自身としても、そうは考えていません。私たちはお客様に最高の体験を提供するだけに留まらず、私たちのストーリーを伝える使命があります。その意味では直営店に足を運んでいただき、そこでしか得られないパタゴニアのカルチャーを直接体験していただきたい。もちろん、eコマースを選んでいただけるお客様に対しては、強い信頼関係を築くことのできるチームであり続けます。また、ホールセールの取引先では多くのコアなお客様とのつながりもあるでしょう。それぞれの役割があって、それらがうまく連動することで、お客様とパタゴニアがしっかり深くつながっていく。そこが重要なのだと考えます。

育児休暇を取って変化したことはありますか?
しっかり子どもと向き合うことができたとても貴重な時間でした。家庭や遊びも大事にしてきたつもりですが、どちらかというと仕事人間でしたからね。通勤に片道1時間半かかっていましたが、この春、長男が中学校を卒業したタイミングで会社の近くに転居しました。下の子がまだ3歳なので、もっと子どもとの時間を、と考えた結果です。育児休暇は2週間しか取らなかったのですが、もっと取ればよかったと思っています。考えが古かったというか、責任あるポジションの人間が2カ月も休むなんてありえない。そんな固定観念に縛られていましたね。そういう会社ではないのだと、今になってわかりました。休まなくて損をした、という意味ではなく、キチンと休みを取って家族と向き合うことを大事にする。それがパタゴニアらしい働き方なのだなと、今振り返って思います。