所有と経営
なぜ
パタゴニアは世界的なフットプリントを有する世界的な企業です。私たちはアメリカ、オランダ、日本、韓国、オーストラリア、チリ、アルゼンチンにオフィスを構え、工場から製品を受け取る2つの配送センターをアメリカ国内で操業し、さらに世界中で100以上の直営店を経営しています。
全サプライチェーンのカーボン・フットプリントと比較すると、私たちが直接所有し経営する施設にまつわる排出量はとても低いものです。たとえば私たちが所有し経営する施設におけるカーボン・フットプリントはパタゴニアの年間総フットプリントのわずか2〜3%です。自社施設の管理は容易なため、私たちは他社にお願いする前にまず自分の家をきれいにすることに専念しています。
現在の取り組み
エネルギー 世界中のパートナーたちとの長年の努力の末、パタゴニアは2024会計年度の世界的な操業における再生可能電力の導入を98%達成しました。
アメリカ国内では、ネバダ州リノとカリフォルニア州ベンチュラのキャンパスに1.5メガワット以上の再生可能発電を設置しました。また北米では再生可能エネルギーを、グリーン・タリフ制度が存在する場合はそれを利用して、自社発電施設から直に調達しています。私たちの再生可能な自社発電、またはグリーン・タリフ制度を通したものに含まれない電力消費については、再生可能エネルギー証書(REC)を購入します。RECは基本的に、エネルギー源が再生可能な発電方法であることの証明です。
2024会計年度には、北米におけるパタゴニアのエネルギー・フットプリントを埋め合わせるために特定のプロジェクトに呼応する7,000のRECを購入し、それは7,000メガワット時の再生可能エネルギー発電に相当します。再生可能エネルギー企業〈ソル・システムズ〉との革新的なパートナーシップを通してパタゴニアは、ノースカロライナ州ストークス郡の「リック・クリーク・ソーラー・プロジェクト」からRECを受けています。このRECに私たちが支払う基金の一部は、地域の青少年のためのSTEM教育プログラムの支援に役立てられています。
世界的には、パタゴニアが操業する各地で再生可能エネルギー事業への投資を行ってきました。日本で設置された600キロワットの営農型太陽光発電はその一例で、農家は作物の栽培と太陽からのエネルギー調達を同時に実現できます。それ以外の投資には、パタゴニアのオーストラリアでの操業に使うための電力購入同意書への調印(社外近隣のクリケットクラブにソーラーパネルを設置することにより達成)、韓国のソウルにあるオフィスとイタリアのモンテベルナにある店舗の屋上にソーラーパネルを設置したことなどが含まれます。チリで活動する非営利パートナーのためには、私たちの電力消費に相当するクリーンエネルギーを発電するソーラーパネルを寄付しました。
パタゴニアの直接投資が私たちの全フットプリントを埋め合わせるのに十分な再生可能電力を提供しない場所、たとえば日本やイギリスやイタリアでは、100%再生可能な電力を受けるために再生可能エネルギーのプログラムに参加しています。世界的な電力消費の残りについては、パタゴニアは操業する各市場で太陽光と風力の資源からRECを購入しています。私たちはパタゴニアが所有し経営するオフィスや店舗がある国々で、さらなる再生可能エネルギーへの投資の評価をつづけていきます。
再生可能エネルギーへの投資に大きな重点をおく一方で、私たちはエネルギー需要を根本的に削減することにも取り組んでいます。私たちの責任ある建物の原則は、自社施設において昼光照明設計などでエネルギーの必要性を最小限にする機能的なデザイン、建築、ビル運営へと私たちを邁進させています。
廃棄物 自社が所有し経営する施設内における廃棄物を制限するため、私たちは全施設に堆肥化システムを設置し、購買慣行やカフェテリアや店舗においては使い捨てプラスチックを段階的に削除し、経理および給与支払い過程すべてをデジタル化し、社員がゴミ、リサイクル、コンポストを適切に分別できるように廃棄物ステーションと適切な表示を導入し、サーフボードのフォーム端材のすべてをリサイクルしました。また、すべてのビジュアルマーチャンダイジング素材を確実にリサイクル可能なものにし、資源使用の削減とモジュラリゼーションの増加に取り組んでいます。
水使用 自社が所有し経営する施設において、私たちの水使用のフットプリントは比較的小さく、そのほとんどが洗面所やトイレ、サーフィン後にウェットスーツをすすぐなどの基礎的な使用に由来します。
カリフォルニアの施設のひとつでは暖房/通気/冷房からの凝縮水を集め、その水で施設内すべての植物を育てています。水使用をさらに制限するために私たちは節水のトイレ、蛇口、シャワーを優先し、干ばつに強い自生の植物を植えています。
また、私たちはベンチュラの本社に雨水を捉え、海に流れ出す前に自然にろ過するバイオスウェールを設置しました。
責任ある企業となるために 私たちはいかにして環境のために最善の選択をするかという、日々の決断と向き合っています。以下はそのような決断を導き、ビジネスの操業を通して不必要な害を生み出さないという、パタゴニアの目標に近づくためのいくつかの指標です。
Preferable Purchasing Principles(英語) Responsible Service Provider Principles(英語) Building Principles(英語) Paper Procurement and Use Policy(英語) Packaging and Merchandising Principles(英語)
次なる展開
私たちの目標は、パタゴニアが世界中で所有し経営する施設を、2025年の終わりまでに100%再生可能な電力に切り替えることです。