リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス2026ー水田の公共的価値をどう捉え、どう社会で支えていくかー
パタゴニアは、「リジェネラティブ・オーガニック(RO)」を指針に、農業を通じて、故郷である地球を救うための取り組みを進めています。その取り組みを国内で推進する一環として、最前線で進行中の取り組みを紹介するカンファレンスと入門スクールで、学びと実践の機会を創出しています。
第4回となるリジェネラティブ・オーガニック カンファレンス2026は、「水田の公共的価値をどう捉え、どう社会で支えていくか」をテーマに、オンラインで開催します。
スクールの各回、カンファレンスの詳細についてはこちら
■リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス2026ー水田の公共的価値をどう捉え、どう社会で支えていくかー
農業は、食料を生産するだけでなく、農地の適切な管理を通じて水資源や土壌を保全し、地域の暮らしや文化、人と自然の関係を支える重要な営みです。とりわけ水田は、多様な公共的価値を生み出す基盤として、長年にわたり地域社会と農民によって支えられてきました。一方で、こうした価値は社会全体で十分に認識・共有されているとは言い難い状況です。こうした機能や価値が失われれば、生態系のレジリエンスの低下や地域社会の脆弱化を通じて、私たちの暮らしにも大きな影響を及ぼす可能性があります。だからこそ今、水田が持つ公共的価値を見つめ直し、どのように未来へ引き継いでいくのかを考える必要があります。
第4回リジェネラティブ・オーガニック カンファレンスでは、生きものを育む水田の機能を入口に、その多面的な価値を捉え直します。焦点を当てるのは、「コウノトリ育む農法」などを通じて農業・環境・地域経済の好循環を実現してきた兵庫県豊岡地域です。その経験から学びながら、水田の公共的価値をどのように捉え、社会全体で支えていくのかを考え、日本の水田農業と地域社会の未来、さらにはアジアモンスーン地域における環境再生型農業の可能性を、多様な立場の参加者とともに探ります。
主催:パタゴニア日本支社
協力:兵庫県豊岡市
■オンライン開催
オンライン配信ツール:Microsoft Teams
参加URL:申込完了メールにて、当日のオンライン参加URLを共有いたします。
アーカイブ配信:申込者に限り、スクール終了後に期間限定で配信予定
※より詳しく取り組みを知りたい方はこちら
①プレスリリース
②RO水田稲作システム
■開催場所
オンライン参加:Microsoft Teams
アーカイブ配信:申込者に限り、期間限定で配信予定
参加URL:申込完了メールにて、当日のオンライン参加URLを共有。
※参加URLは申込者のみのものです。他の人への共有や拡散はご遠慮ください。
※イベントや発表スライドの撮影、録画、動画サイトへのアップロードなどの二次利用は固くお断りいたします。
■参加費
無料(要申し込み)
■問い合わせ
パタゴニアカスタマーサービス
※天候不良やその他やむを得ない事情により、イベントが中止となる場合があります。中止の際は、予約システム(noreply-patagonia@resv.jp)より、ご予約時に登録いただいたメールアドレスへお知らせいたします。
■プログラム
第1部:兵庫県豊岡地域の実践に映る水田の公共的価値
「コウノトリと共に生きるまちづくり」
兵庫県豊岡市 門間 雄司
「コウノトリ育む農法が、地域農業を支える」
たじま農業協同組合 山下 正明
「コウノトリ育む農法を世界基準の農業へ-RO認証から考える、地域農業の未来-」
坪口農事未来研究所 平峰 拓郎
第2部:水田の公共的価値をひもとく
「生きものを育む水田環境とは何か―豊岡盆地のビオトープ・マルチトープから考える―」
倉敷芸術科学大学/兵庫県立大学 渡辺 黎也
「見えない生物多様性を可視化する-豊岡地域のこれまでと未来の生態系ピラミッド」
シンク・ネイチャー 久保田 康裕
「水田の公共的価値をどう支えるか-農業環境公共財という視点-」
東洋大学 竹田 麻里
休憩
第3部:地域に根ざした水田の公共的価値を社会で支えるために
上記登壇者ほか、農林水産省 神林 悠介
■スピーカー

門間 雄司
兵庫県豊岡市長
2005年から豊岡市議会議員を3期12年、2016年から兵庫県議会議員を3期10年務めるなど、長年にわたり地域の発展と県政の推進に尽力する。2025年5月に豊岡市長に就任。「誇りと魅力が息づくとよおか」の実現に向け、市民が誇れる魅力あふれる豊岡の未来に向け、舵取りを行っている。

山下 正明
たじま農業協同組合 代表理事組合長
1983年にJAたじま入組。2017年に常務理事(営農生産・畜産担当)、2020年に代表理事専務を経て2026年に代表理事組合長に就任。ブランド米「コウノトリ育むお米」の生産・販売の拡大や学校給食への導入など、生産者・行政・販売先と連携して安全・安心なお米の普及拡大に取り組んでいる。

平峰 拓郎
株式会社坪口農事未来研究所 取締役
豊岡市で昭和50年頃から続く米農家。平成26年に亡き義兄より事業を引き継ぎ、令和元年法人化を機にIT 業界から本格的に転身。気候変動による危機感から環境配慮型のコウノトリ育む農法やソーラーシェアリング、リジェネラティブ・オーガニック、自然共生サイト認定等に取組みながら 未来の農業を模索している。

渡辺 黎也
倉敷芸術科学大学生命科学部環境生命科学科 助教/兵庫県立大学 客員研究員
博士(学術)。専門は止水性水生昆虫類の生物学・保全生態学。いであ(株)を経て兵庫県立大学大学院に進学し、2025年度より現職。兵庫県豊岡市で水生昆虫類の保全に効果的な休耕田ビオトープの管理手法や立地条件を研究。現在は水田内水路の配置・規模と水生動物の退避機能との関係も検証している。

久保田 康裕
株式会社シンク・ネイチャー 代表取締役CEO
博士(理学)。生物多様性科学の研究成果を社会実装するため、2019年琉球大学在籍時「シンク・ネイチャー」を創業。自然関連ビッグデータとAIを融合して「自然の価値」の可視化事業を展開。ビジネスにおける気候と自然を統合した事業戦略の策定・実装、自治体の自然資本経営の支援などを推進している。

竹田 麻里
東洋大学 食環境科学部 フードデータサイエンス学科
農業・資源経済学を専門とし、農地や水資源など、食を支える自然資源を持続的に管理する社会の仕組みを研究してきました。近年は、生態系サービス支払いや倫理的消費、農業環境政策を研究しています。現地で実践を重ねる方々から多くを学ばせていただき、その積み重ねに支えられて研究が続いています。

神林 悠介
農林水産省 大臣官房 みどりの食料システム戦略グループ長
千葉県出身。2005年に農林水産省に入省。これまで、農地政策、林野、家畜伝染病対策、食文化政策等を担当。また、内閣府経済財政運営担当、復興庁、外務省在フランス大使館等に出向経験あり。フランス国立行政学院(ENA)に留学。フランス政府より農事功労章シュバリエを受勲。2026年7月より現職。

近藤 勝宏
パタゴニア日本支社 インパクト部門ディレクター
1995年パタゴニア入社。店舗運営やビジュアル・マーチャンダイジングの立ち上げ、マーケティング部門でのブランド戦略を経て、2016年に食品事業の日本展開を主導。2025年より現職として、食と農、水域・陸域の回復や環境団体支援を通じ、気候危機の解決とネイチャーポジティブの実現に取り組む。

木村 純平
パタゴニア日本支社 インパクト部 リジェネラティブ・オーガニック リサーチ担当
2020年パタゴニア入社。リジェネラティブ・オーガニックを指針として、農地管理や農法、農業の国内における検証と推進を担う。リジェネラティブでオーガニックな農業経済システムの形成を目指しており、気候風土や歴史伝統に根ざした国内農業の発展への貢献を通じて、パタゴニアのミッション達成を目指す。