水田に映る、リジェネラティブな未来
リジェネラティブ・オーガニック(RO)認証に水田稲作ガイドラインが制定されました。 数百年続く水田の営みは、畑地とは異なるアプローチで「リジェネラティブ」の多様な側面を映し出します。
「水田稲作ガイドライン」が、RO認証に新しく加わりました。持続的な水田システムを未来に向けて捉え直し、リジェラティブな道筋を切り開く試みです。RO認証は、土壌の健康・動物福祉・社会的公平性を三本柱とする国際的な認証制度で、これまでは畑地システムを中心に発展してきました。今回、日本を含むアジアモンスーン地域で数十億人の食と文化を支えている水田システムを対象に、管理要件が設けられました。
モンスーン地域における水田は、食料だけでなく、水循環や生物多様性、地域経済などを支える多面的な基盤です。ROを指針にこの仕組みを再定義し体系化することは、気候危機や生物多様性の喪失、地域社会の衰退といった複合課題に根本から向き合う行為です。
水田システムは多面的な機能を持ち、現代ではメタンガス排出という課題を抱えながらも、生物多様性の保全 と炭素循環を両立する挑戦の場となっています。RO水田稲作ガイドラインは、この複雑なシステムを国際認証の枠組みで位置づけ、ネイチャーポジティブと気候変動対策を統合的に進めるための指針です。社会と自然を紡いできた水田システムを、温故知新の視点で捉え直すことは、未来を見ることにつながります。
リジェネラティブ・オーガニック農法
水田稲作システム
水田稲作システム
伝統的な水田稲作の仕組みを基に、これらの管理は周辺環境や生態系のネットワークの再構築を促進し、優れた自然環境維持基盤として機能します。これは、農業者と地域社会が数百年にわたり築いてきた共生関係に基づくものです。また、畑作とは異なる特徴があります。
イラスト:Kayo Shinbu