雪を頂いた山々を舞うアンデスコンドル。グアナコの群れが歩きまわる草原。物陰をうろつくピューマ。パタゴニア国立公園は、自然の美しさと豊かな野生生物の並々ならぬ調和を差し出す。
チリ南部のヴァレ・チャカブコの中心に位置する同園は、世界の最果ての、この風吹きすさぶ地方の驚異と魅力に満ちた自然と文化の歴史を披露する。この公園が今日存在するのは、民間の慈善活動によって革新的な官民協働を築き上げた、献身的な自然保護活動家のチームの賜物である。
『Patagonia National Park: Chile』のなかで、この地方の類まれな美しさを捉えるのは写真家のリンディ・ワイドホファー。ワイドホファーは、この国立公園の創設者であるクリスティン・マクディビット・トンプキンスと故ダグラス・トンプキンス、そして彼らの〈トンプキンス・コンサベーション〉のチームが、かつては羊牧場だったこの土地を世界有数の国立公園へと移行させる過程を、10年以上にわたって見守ってきた。
元チリ大統領のミシェル・バチェレ、クリスティン・マクディビット・トンプキンス、イヴォン・シュイナードらが寄稿した「Patagonia National Park: Chile」は、この場所が野生生物の故郷として保護され、訪れる人びとに土地の自然のリズムとのつながりを取り戻す機会を読者に与える。さらにこの公園は、世界的に注目される、自然を癒す「リワイルディング(再野生化)」の例であり、究極的には、人間を含むすべての生命の多様性が自由に繁栄し、進化しつづける未来への野生的かつ急進的な希望を持ちつづける例でもある。
『Patagonia National Park: Chile』英語版(日本語版小冊子付)
特長
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寄稿者について
クリスティン・マクディビット・トンプキンスは〈トンプキンス・コンサベーション〉の共同創設者/現代表。チリのパタゴニア国立公園創設の鍵となった人物であり、その他の自然保護プロジェクトと合わせて、チリとアルゼンチンの約48,560平方キロメートルの土地を新たな公園として保護することに成功。国連保護地域大使を含め、自然保護における複数の国際的リーダーシップ役も務めてきた。
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寄稿者について
ミシェル・バチェレはチリで当選した女性初の大統領で、2006〜2010年と2014〜2018年の2期を務めた。政治活動に入る前は医学を専攻し、リカルド・ラゴス政権下で厚生大臣と国防大臣に就任。女性や抑圧された人びとの権利の擁護者であり、2018年に国連人権高等弁務官に指名された。
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寄稿者について
イヴォン・シュイナードは世界を行脚する冒険家、情熱的なアクティビスト、因習打破のビジネスマン。1973年に環境的・社会的イニシアチブで知られるミッション重視の企業〈パタゴニア〉を創業した。公正労働協会(FLA)、1% for the Planet、テキスタイル・エクスチェンジ、ザ・コンサベーション・アライアンス、サスティナブル・アパレル・コーリションの共同創設者。サーファー、マウンテンクライマー、ガーデナー、ファルコナーであり、とくにテンカラのフライフィッシングを好むアングラーでもある。
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仕様
ソフトカバー、276ページ、150点以上の写真を含むフルカラー印刷。サイズ: 28cm x 28cm
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出版社
パタゴニア発行
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原産国
米国製
素材/お手入れ方法
消費者から回収された100%再生紙に印刷