ダウンのフィルパワーについて
ダウンの中わたの評価はどのように行われ、自分のニーズに最適な製品を選ぶ際にどう役立つのでしょうか。
ダウンとは何か、どのように使われているか
寒く乾燥した状況において、最も軽く、最もコンパクトに収納可能な天然のインサレーションで、ダウンに勝るものはありません。軽量ながら温かさを閉じ込め、圧縮すればコンパクトに収納できます。では、ジャケットやアウターウェアのなかの「ダウン」とは何なのでしょう。ジャケットに使用する中わたのダウンは、ガチョウやアヒルなどの水鳥の羽の下にある、やわらかなダウンクラスターから作られています。このやわらかくてふわふわの軽い羽毛は、体から熱が失われるのを防ぐ断熱効果をもたらします。鳥の体の外側を保護し、羽軸のある飛ぶための羽とは異なるものです。
パタゴニアは、多くの製品のインサレーションに、リサイクル・ダウンを採用しています。私たちが使用するリサイクル・ダウン100%とは、羽毛布団やクッションや寝具、その他中古のダウン製品から再生されたダックダウンとグースダウンの混合素材であり、600または700フィルパワーを備えています。こうすることで私たちは、価値ある素材が埋立地行きになることを防いでいます。
テクニカルな機能性が要求されるウェアにおいて、より高いフィルパワーを備える必要がある場合は、コントロール・ユニオンによるレスポンシブル・ダウン・スタンダードの認証済みバージン・ダウンを採用しています。リサイクル・ダウンおよびバージン・ダウンのレスポンシブル・ダウン・スタンダードについての詳細をご覧ください。
ダウンのフィルパワーとは
「フィルパワー」は、ウェアの内部に使用しているダウンの体積と膨らみ度合いを示します。これに対して「フィルウェイト」は、使用しているダウンの実際の量や重量です。フィルパワーの数値は、1オンス(約28グラム)のダウンが膨らんだ体積を立方インチで表しています。たとえば、650立方インチまで膨らんだダウンは、650フィルパワーのダウンということです。ウェアに使用しているダウンのフィルパワーの数値が高いほど、ダウンクラスターがよりふっくらとしています。それは余分な重さやかさを加えることなく高い保温効果を発揮するので、重量に対して優れた保温性を提供します。
ダウンのフィルパワーの数値
ダウンのフィルパワーの一般的な数値は、300フィルパワーから900フィルパワーの範囲で示されます。ダウンのフィルパワーの数値が高いほど、ダウンの保温効率は高くなります。800~900フィルパワーのような高い数値のダウンを採用したウェアほど、より少ない封入量や重量のダウンで、同等の保温性を発揮します。パタゴニアがリサイクル・ダウンを使用して作る600フィルパワーや700フィルパワーのウェアは、一般的に、日常着に最適です。一方、800フィルパワーのウェアは、機能性や重量やコンパクト性が最も重要となるテクニカルなアウトドアスポーツに対応するよう作られています。
フィルパワーが高いほど保温性は高いのか
ダウンのフィルパワーは、保温性の厳密な指標ではありません。しかし、ダウンの中わたの評価が高いほど、ダウンのインサレーションは温かい空気をよりよく閉じ込めることができます。これは、ふっくらとしたダウンほどウェアのロフトが高く、保温効率に優れているからです。ウェアの保温性には、使用する素材やダウンのインサレーションの封入量や配置、そしてウェアの構造など、他にもさまざまな要因が関係しています。