私たちの政府を取り戻す
たとえばあなたの車が盗まれてしまったとしましょう。無責任な不良たちがその車で無謀運転に繰り出し、一方通行を逆走し、罪のない歩行者を恐怖におののかせ、そして市庁舎の前の芝生にドーナッツ状の跡をつけました。もしもその車があなたの手元に戻ってきたら、あなたは肩をすくめて、こう言うでしょうか?「もう、やつらにあげるよ。がっかりだよ。もうあの車を運転するつもりはないよ」
もちろん言わないでしょう。しかしこれは、足踏み状態の政府と政治プロセスの腐敗に落胆して、傍観することを決めた人たちや、みずからの票を棄権することを決意をした人たちと同じ考え方なのです。
私の一票では何も変わりはしない。誰が当選しようと一緒ではないか。邪悪な政治家たちのなかから、少しだけましなやつを選ぶだけなら棄権したほうがいい。そう思われるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
もし私たちの一票が重要でないのなら、どうしてこんなにも有権者——とくに高齢者、障害者、低所得者たち——を排除する膨大な努力がなされているのでしょうか。ウーピー・ゴールドバーグは短いビデオの中でこう説明します。「誰か一人が選挙権を棄権するたびに、私たちは自由な国から遠ざかっていく」と。
私たちの政府が正しい方向に向かうためのステップをここに示します。これらが必要なすべてではありませんが、正しい方向に向かうために最低限、重要な手順です。
ステップ1:候補者、そして気ががりな問題について調べましょう。
選挙の前、私は立候補者の環境問題に対する記録についての勉強で大忙しです。〈League of Conservation Voters(環境保護投票者リーグ)〉を利用すれば、簡単に議会と上院議員のメンバーの環境問題への投票記録を見つけることができます。詳しくはこのサイトをご覧ください。もしあなたの議員がしっかりと仕事をこなしているのなら、そのことを周りに伝えて、支持を続行しましょう。もしそうでないのなら、投票日には他の候補者を支持することを、彼らに伝えましょう。
ステップ2:投票しましょう。
自分の価値観に沿って投票してください。あなたの夢に向けて投票してください。人と地球を見守る人を報い、そうでない人を退けるために投票しましょう。
大きな汚染者や億万長者たちは私たちよりも多くの選挙資金をもっています。しかし彼らは私たちがそれを許さない限り、私たちよりも多く投票することはできません。
アリス・ウォーカーは「人びとが権力を放棄する最も一般的な方法は、彼らが自分には何の力もないと考えることによる」と言います。投票はパワーです。投票日に私たちの力を使いましょう。そして日常でも。
アニー・レオナードはほぼ20年にわたり、環境安全と正義についての問題を調査し、そして解決のための組織作りをしてきました。彼女の処女作『The Story of Stuff』は2010年にFree Pressから出版されました。
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どんな世界に住みたいですか?
環境に投票を
2012年11月16日の衆議院解散に伴い、12月16日に第46回衆議院議員総選挙が執行されます。パタゴニアではお客様や友人たちに環境のための投票行動を積極的に呼びかけ、立候補者の政策に関する正しい情報の収集、そして環境保護への投票を行うよう働きかけています。
私たちの一票は私たちが吸う空気や使用するエネルギー、飲み水にまで影響します。私たちが投票する候補者によって法案の議決が左右されるのです。
一票を有効に活用しましょう
・まず、候補者について調べましょう
日本全国の選挙と候補者に関する情報を有権者に提供するための全国の政治家を対象にしたデータベース、「ザ選挙」などを活用するのも一案です。
・そして、環境に投票しましょう