2011年度ピオレドール賞:横山勝丘をはじめとするパタゴニア・アンバサダーがゴールデン・アイスアックスを受賞
2011年4月18日:パタゴニアのアンバサダー、横山勝丘、ニコラ・ファブレス、ショーン・ヴィラヌエヴァ・オドリスコールが、2011年度のピオレドール賞にてゴールデン・アイスアックスを受賞しました。
2011年度のピオレドール賞授賞式が4月11日の週、フランスのシャモニとイタリアのクールマイヨールで開幕され、ノミネートされた6つのうち3つがパタゴニアのアンバサダーによる登攀でした(詳細はClimbing.com提供)。
・コリン・ヘイリー(アメリカ)とビヨン−エイヴィンド・オートゥン(ノルウェー)によるアラスカ州マウント・フォレイカーの南東壁の新ルート「ドラキュラ」の開拓。
・横山勝丘と岡田康による2,600メートルのマウント・ローガン南東壁の初登。この登攀は2月に『クライミング』誌のアルパイン部門のゴールデン・ピトン賞を受賞。
・ベルギーのショーン・ヴィラヌエヴァ・オドリスコール、ニコラ・ファブレス、オリヴィエ・ファブレスとアメリカのベン・ディトによる、グリーンランド西沿岸と南沿岸のビッグウォールへの9本の新ルート開拓。新ルートのほとんどは75歳の船長、ボブ・シェプトンが舵を取るボートをベースキャンプとして開拓されました。
過去にピオレドール賞を受賞したパタゴニアのアンバサダーは、マルコ・プレゼリ(1992年と2007年)、スティーブ・ハウス(2006年)、ヴィンス・アンダーソン(2006年)。
2007年、スティーブ・ハウスはピオレドール賞の未来について、どうしたらこの賞がハードなアルピニズムの価値をより反映できるかについてコメントしました。これは2007年に受賞を拒否したマルコ・プレゼリに端を発した変化で、フィリペ・デシャンプがピオレドール賞の価値とその将来について「開かれた対話」をもとうという提案をしたことに応えたものです。この公開討論は2008年の授賞式の中止と2009年の賞に対する新しい方針の基盤となりました。
最後に改めて、2011年度のピオレドール賞にてゴールデン・アイスアックスを受賞したパタゴニアのアンバサダー、横山 勝丘、ニコラ・ファブレス、ショーン・ヴィラヌエヴァ・オドリスコール、そしてライフタイム・アチーブメント賞(特別功労賞)を受賞したダグ・スコット氏をはじめ、ピオレドール賞にノミネートされた皆様、おめでとうございました。