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オーロラの向こうに

松本 紀生  /  2012年11月22日  /  コミュニティ, カルチャー

北米大陸最高峰・マッキンリー山。標高6,194メートルの頂とその上空を舞うオーロラが撮りたくて、毎冬を山麓の氷河上で過ごしています。かまくらを作って50日前後のキャンプ生活。ひとりきりで過ごす厳寒期のアラスカを紹介します。

マッキンリー登山の拠点であるタルキートナから旅がはじまります。夏には観光客でごったがえす村も、冬は閑散としたものです。小型飛行機で僕を山麓へと運んでくれる会社で寝泊まりをさせてもらいながら、出発準備を整えます。ちなみに、山のようなキャンプの装備はすべて会社の倉庫に保管してくれています。驚くほど親切に接してくれるのもアラスカの人たちの特徴です。

氷河はたくさんありますが、キャンプに適した場所はほんの数か所です。条件としては、まず飛行機が着陸できるだけの広さと平坦な場所が必要です。さらに、マッキンリーが見えてその方向にオーロラが出る場所でなければなりません。そうして選んだ氷河ですが、そのうちのひとつは5年ほど前から行けなくなりました。夏期の気温の上昇により氷河があっという間に溶けてしまったのです。もう飛行機が降りられないほどでこぼこになってしまいました。

タルキートナから飛ぶこと約40分。山の上の小さな氷河に降ろしてもらいます。キャンプ道具や食料をおろすと、飛行機は爆音とともに去っていきます。そのあとにつづく完璧な静寂と、氷点下40℃近い容赦ない寒気に気持ちが引き締まります。

まずテントをたて、まわりを雪のブロックで取り囲みます。強風によってテントが壊れるのを防ぐためです。元気であれば、その日のうちにかまくら作りに取りかかります。特大スコップでひたすら山を積み上げ、気分がのっているときには、深夜でもヘッドランプを点けながら黙々と作業をします。そうして4日間かけて高さ3メートルの山が完成。5日目に山のなかを掘って部屋を作ります。

オーロラは暗くなってからでないと見ることができません。ただ、いつ出現するかは分からないので、夜から朝にかけて起きてオーロラを待ちます。つまり昼間に寝て、夜通し起きているという生活をします。具体的には昼過ぎに起きて食事をとり、暗くなる18時ごろまで雪かきなどをして過ごします。少し休んで食事をとり、21時ごろからかまくらの外に出て、朝まで体を動かしながらオーロラを待ちます。外で体を動かす理由は、暗さで気が滅入るのを緩和するためと暖をとるためです。

以前は通信手段がまったくなく、迎えの飛行機もあらかじめ約束しておくしか方法がありませんでした。悪天候で10日間足止めされたときも、天候の回復を信じて待つのみでした。ですがいまは衛星電話を持っていきます。日本で待ってくれている家族との毎日10分間の会話が何よりの安らぎです。

危険な目に遭ったことはありませんか、という質問をよく受けます。困難を乗り越える類いの話は興味深いものですが、ことさらそれを強調するのは性に合いません。何より自分で選んで、自分のために、好きでやっていることなので、基本的には楽しんでいます。

写真が撮れたかどうかという結果よりも、準備段階からキャンプ終了までの過程を大切にしたいと考えています。一歩の積み重ねで極めた頂上への旅に最上の歓喜がともなうように、精いっぱい努力した撮影行には腹の底からの充足感があります。それがこの旅をつづける最大の理由です。オーロラが撮れない冬もよくありますが、それでもいいのです。ただ、そうして現れたオーロラには、言葉でも写真でも伝えられない感動があるのもたしかです。
また冬が近づいてきました。

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パタゴニアでは『Holiday Favorites 2010』カタログの表紙と2012年春夏シーズンに販売したメンズ・ノーザン・ライツTシャツに松本氏の写真を採用。

煌めきフォトライブ 
松本紀生の『アラスカ・オーロラ夢紀行』
日時: 12月22日(土)9:30~11:30 (9:00開場)
場所: 日経ホール(東京・大手町)
料金: 大人2,500円 こども1,000円(小中学生)
*未就学児童入場不可
*チケットぴあ、チケットファン、イープラスにて発売中
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