ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ
産業用ヘンプはアパレル生産の環境への負担を削減させ、小規模農家に力を与え、多岐にわたる産業で職を生み出す可能性のある作物です。2つの非営利団体〈ファイバーシェッド〉と〈グローイング・ワリヤーズ〉はケンタッキー州、ひいてはアメリカの農業に産業用ヘンプを再導入するために取り組んでいます。ダン・マロイとパタゴニアの映画制作グループは、彼らの仕事がどのようにおこなわれているのか、農業を営む退役軍人マイケル・ルイスを訪れました。
農業を通じて、ふたたびつながる
by ダン・マロイ
10年前、インドネシアへ向かう17時間の飛行の直前、僕は何かためになる読み物を探そうと雑誌の並んだ巨大な壁の前に立っていた。僕の視界はきらびやかなあの世、途方もない見出し、砂糖にまみれたおやつ、そして自己啓発書で圧倒されていた。しかし後の方に追いやられていた『The Sun』という、薄く広告のない白黒の雑誌が僕の目を引いた。
そこには後に僕らの映画『ハーベスティング・リバティ(自由の収穫)』のきっかけとなった、ウェンデル・ベリーという著作家兼農夫のインタビューが掲載されていた。ベリーは工業化農業が僕らの社会に「ある種の文化の記憶喪失」を招いていることを明確に説明していた。すなわち、食物を栽培する人びとと(それを食する)僕らのあいだに作られた隔たりは計り知れないダメージをもたらしていると。
ベリーとその仲間たち(ジャクソン、シバ、スナイダーなど)に、この世界における僕の居場所についての見解は変えられた、といっても過言ではない。スナイダーが言ったように、彼らは「惑星に自分の居場所を見つけ、そこに腰を据え、そこから責任を取る」ように僕に挑戦した。
いまでは健康な食事と繊維のシステムへ意図的に参加することは、何かに反対して闘うことではなく、同じ目的のために働くことを要する行動主義への関与だと見なすようになった。そしてそれにより官僚制をも削減される。
僕らの新しい映画『ハーベスティング・リバティ』では、農業を通じて意義ある方法でふたたび地域と自然世界に繋がることに献身するマイケル・ルイスとレベッカ・バージェスという2人の仕事とビジョンを撮影する、素晴らしいチャンスに恵まれた。
この旅に同行し、先進的な田舎者かつ先見者であるマイケル・ルイスに紹介してくれたレベッカ・バージェスに深く感謝している。また家族を育て、農業を営み、大学を終えるという忙しい暮らしのなかに僕ら(そして僕らのカメラ)を歓迎してくれたルイス一家にもお礼を言いたい。