ヘンプがすべてを調和する
人類とヘンプの関係は、新石器時代にまで遡ります。何世紀にもわたり、その繊維は衣類から、船乗りたちが世界を巡るために使った索具にいたるまで、さまざまな用途に用いられてきました。では、なぜヘンプは長いあいだ“重い仕事”を担ってきたのでしょうか。この植物は、多くの水素結合と直線的な分子構造を持ち、鎖のようなシンプルな強さを備えています。生育条件が良ければ、ヘンプの茎は4メートル以上に達します。そこから、丈夫な布やロープに織り上げられる長いセルロース繊維が生まれます。
ヘンプの鎖状の繊維は、リグニンと呼ばれる天然の接着物質によって束ねられ、シャイブと呼ばれる木質の芯に結びついています。繊維を取り出すため、収穫した茎は積み上げられ、微生物の働きによってリグニンが分解されます。これはレッティングと呼ばれる工程です。この工程を早めるための化学的な方法もありますが、私たちは自然の力に委ねる昔ながらの手法を選びます。残ったシャイブは粉砕され、「ヘンプハード」として、バイオプラスチックや自動車の内装材、断熱材、床材、ヘンプクリートなどの原料として活用されます。