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海が変えた僕の人生について

眞木 勇人  /  2017年6月21日  /  サーフィン, スポーツ

先日、キース・マロイ監督の映画『FISHPEOPLE(フィッシュピープル)』を観る機会に恵まれました。映画はパタゴニア・アンバサダーでもあるキミ・ワーナーやタヒチのビッグウェーブサーファーのマタヒ・ドローレなど、「海」によって人生が変わった6名の人物のリアルライフスタイルドキュメンタリー。今回この映画を見て思ったのは、海と関わる皆それぞれが「海」との特別なリレーションシップがあるということ。私も例外ではなく、海から多大なる影響や恩恵を受けている。今回は私自身と海との関係について少し書いてみようと思います。

じつは私は幼いころから海にどっぷりというわけではなく、どちらかというと山で遊ぶことが多い幼少期だった。東京で生まれ育ち、休みの日は家族で山にキャンプへ行ったり、週末になると親父が山梨で経営していたモトクロス場に行ってモトクロスをしたり、当時はボーイスカウトにも入団していたので、山や湖へ行ったり、冬になると雪山にスキーへ出かけたりすることが多く、幼いころに海で遊んだ記憶はじつはかなり少ない。そして中学2年生の夏休みに家族でハワイに移住することになった。そのハワイの海で学んだことがいまの私の海との関係に多大なる影響を与えているように思う。

ハワイに引っ越して間もないころはスケートボードに夢中だったが、ハワイの鋭い日差しと暑さでいつの間にか自然と海に意識が向いていった。当時はオアフ島の東にあるカイルアという町に住んでいて、家から海まで歩いて30秒ほど。学校のない日は岩場での釣りやボディボードで水遊びに夢中で、引っ越して間もなくして兄に借りたサーフボードでサーフィンしようとしたのがサーフィンとの出会いだった。

いまでもなぜあんな場所に連れて行かれたのか分からないが、岩ゴツゴツのサーフスポットで「ほらよ!」と渡されたボードを持ち、何も教えてくれずに沖に向かっていった兄の後ろを見よう見まねで付いていった。3本目のスープに吹っ飛ばされて岩の上を転がり、沖のラインアップにもたどり着けず、全身傷だらけでビーチに体育座りし、皆が波に乗るのを見ていたのがはじめてのサーフィンだった。

このときの海、そしてサーフィンから最初に受けた印象はとてつもなく厳しいものだった。いま考えると基本的な体力も技術も、海の知識もまったくなかったので仕方のない結果ではある。しかしこの悔しい経験のおかげで日々海と接することが多くなった気がする。より多くの時間を海で過ごすことにより、海のことを少しずつ知り、少しずつ体力もつき、技術も知識も少しずつ向上していったように思う。

ハワイで暮らしたのは中学2年から高校を卒業するまでの5年間。この間にいまある私の海との接し方の基本が身にしみついたようなものだ。サーフィンにかぎらず、素潜り、スピアフィッシング、カイトサーフィン、ボディサーフィン、SUP、釣りなど、日々のコンディションやそのときの潮や気分によってさまざまな形で海と対話しながら、海と遊んでもらっているし、海に日々勉強させてもらっている。

いまでも信じられないようなことだが、サーフィンやスピアフィッシングなど、私にとって海は遊び場にも仕事場にもなっている。まわりの仲の良い友人や仲間も海がきっかけで知り合った人たちがほとんどで、海は私の人生をとてつもなく豊かにしてくれているし、私の3人の娘たちとの関係も海のおかげでとてもよいものになっている。

遊び場というのは海をさまざまなアクテビティのフィールドとしているときであり、同じ海や同じビーチでもその日のうねりの向きや風向きや潮で変わってくるからまた面白い。プールやスタジアムや球場など、人工のフィールドであれば潮や風向きでコンディションが変わることなどないだろう。

仕事場としての海は、サーフィンの撮影などもあるが、何より食べるものをいつでもとりに行ける場所ということになる。「食べる」という行為は人間として生きていくための基本中の基本。皆が食べるために何かしら仕事をして働いているわけであり、海はそれを叶えてくれる場所だ。

海は年齢や性別など関係なく、皆が楽しく遊べる場所でもある。一緒に海に入って、サーフィンとか魚突きとか、心の底から笑顔で楽しみ、ときにはハッとエキサイティングなことも体験させられたりもする。陸に上がってきて、あの波はすごかった、危なかった、あのワイプアウトは見てて笑えたとか、潜りだったらあの魚はでかかったとか、あのサメには驚いたとか、それにしてもこのとれたての魚うまいな!なんて言いながら、そんな時間を海と自分と家族や友人たちと共有するだけで、お互いの関係がより良いものになるのかなと思う。そのような不思議な力が海や自然にはある。

いままでいったいどれだけさまざまなものを海のおかげで与えてもらったのだろう。感謝できることはいくらでもある。

穏やかな海、荒れた海、静かな海、騒がしい海、温かい海、冷たい海、水面から見る海、水中から見る海、空から見る海……。普段は優しく、ときに厳しく。海は本当に色々な表情をもち、果てしなく偉大で奥が深い。海はすべての生命の源だから「mother ocean」とも言われるのだろうし、全身の力を抜いて海にただ浸かるだけで、不思議と心身ともに癒される。

私にとって海とは、つねに受け入れてくれる家であり、さまざまなことを学べる学校であり、大切なことを教えてくれる先生であり、心の底から楽しめる遊園地であり、心身ともに鍛えてくれるジムであり、いつも新鮮なものが揃っている魚屋であり、稼げる職場であり、いつでも癒してくれるお寺や神社や教会のようでもある。

人は皆それぞれの「海」との関係があると思う。なかにはまだ海に行ったことも入ったこともなく、未知の世界である人もいるだろうし、私のようにその魅力にどっぷりはまり、波があろうがなかろうが、あらゆる手段で海と向き合っている人もいるだろう。海との初対面の場所は波打際だが、それはビーチかもしれないし、岩場かもしれない。海水は温かかいかもしれないし、冷たいかもしれない。ワクワクするか、少し怖いか……。きっと皆それぞれの特別な出会いがあるのだと思う。

海がなければ生活できないし、私にとって日々これだけ夢中にさせててくれるものはない。いつまでも皆が楽しく健康に生活するためにも、海を大切にしていかなければならない。海、山、川……これからも大自然から好かれるように生きていきたい。

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