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パタゴニアの「アワ・コモン・ウォーターズ(共有の水)」キャンペーン(2011年〜2013年)からのハイライト

 /  2013年11月7日  /  アクティビズム, 環境

パタゴニアは過去2年間、環境キャンペーン「アワ・コモン・ウォーターズ」を展開してきました。これは水資源にパタゴニアが与える影響と、人間が水を使えば使うほど他の生物のための水が減る、という単純な事実への認識の両方を呼び起こすキャンペーンとなりました。

パタゴニアの環境キャンペーンは、今年9月より「レスポンシブル・エコノミー(責任ある経済)」へと移行しました。

「アワ・コモン・ウォーターズ」の終了にあたり、このキャンペーンの成果のいくつかに焦点を当てると同時に、継続して努力する重要なパートナーへ感謝の気持ちを送りたいと思います。

本キャンペーンでは淡水の不足や壊れた川と汚染についてだけではなく、パタゴニアの企業としての水の消費についても焦点を当てました。これらの問題に一緒に取り組んだ環境団体名を本投稿の終わりにリストしています。

 

水の危機:新しいコロラド・リバー協定

「川はどこにもないと同時にどこにでもある。百もある緑の潟のうち、どれを進めばいちばん快適に、いちばんゆっくりと湾に到達できるのかわからなかった」—アルド・レオポルド、1949年

「アワ・コモン・ウォーターズ」キャンペーンの「水の危機」への取り組みの一部として、パタゴニアは2012年に〈Sonoran Institute〉をはじめ、多くの団体からなる大規模な同盟に加わり、元の水量の10%以下まで枯渇したコロラド・リバー・デルタ(コロラド・リバーが流れ出すカリフォルニア湾の湿地帯)を救うために当時の内務長官ケン・サラザールに依頼する手紙を書いていただくよう、お客様と社員にお願いしました。

2012年11月、多くの献身的な人びとの努力が実り、アメリカとメキシコはデルタへの健全な水の流れを回復させるための歴史的な2国間協定に署名しました。この勝利はリバー・デルタ修復への第一歩となります。

 

壊れた川:歴史的なダム撤去と「Patagonia Sin Represas(ダムのないパタゴニア)」

本キャンペーンの「壊れた川」への取り組みの一部として、私たちはワシントン州のホワイト・サーモン・リバーとエルワ・リバーの巨大ダム、そしてメイン州のペブノスコット・リバーの2基のダムの撤去を経験しました。2012年から2013年にかけて、アメリカ全土で撤去されたダムは合計65基となります。私たちはまた、稚拙な水プロジェクトを中止させるための発言もしました。その一例として、ジョージア州チャタフーチー・リバーに提案されていた2つの貯水池建設計画が一時停止になっています。

チリ領パタゴニアでは、パスクワ川とバケル川に提案されたダムの建設計画もまた一時停止になりました。著しい一般市民の反対と訴訟を通じて、活動家たちは一時は認可も同然だったこのプロジェクトを遅延させることに成功しました。パートナー組織はこの問題が次の大統領選挙でも中心的問題でありつづけるために、最近「Vota Sin Represas(ダムのないパタゴニアに投票を)」キャンペーンを始動しました。

 

汚染:製造業の影響

テキスタイルの製造は農業に次ぐ世界第2の水質汚染源です。パタゴニアは衣料品製造会社であるため、「アワ・コモン・ウォーターズ」の大きな課題のひとつは、淡水資源への私たち自身の影響を考察し、削減することでした。パタゴニアがブルーサイン・テクノロジーズとともに働きはじめたのは2000年。ブルーサインはスイスに拠点を置く、化学者によって構成される独立機関で、「システム・パートナー」のエネルギー、水、化学物質の使用を監査します。私たちの2011年の目標は、パタゴニア製品に使用するすべての素材を2015年秋までにブルーサイン認証済みにすることでした。

ブルーサイン認証の素材はどれも、エネルギーと水の効率的な使用、消費者の安全性、排水、大気放出、職場の健全性と安全性の分野における「ベスト・プラクティス(最善慣行)」によって製造されています。

私たちはパタゴニアのサプライヤーにもブルーサインに加盟し、繊維をブルーサイン認証済みにするように奨励してきました。2011年1月の本キャンペーン開始以来、「システム・パートナー」となったサプライヤー数は16社から45社と、2倍以上に成長しました(パタゴニアは常時、約200社の素材サプライヤーを有しています)。

またアウトドアとアパレル産業の他のブランドともブルーサインの経験について共有し、2009年7月以降、4年間でブルーサインのシステム・パートナー数は70社から280社に膨らみました。ブルーサイン・システム・パートナーにはブランド、小売業者、繊維製造業者と化学薬品サプライヤーを含みます。

 

汚染:雨水の排水管理

パタゴニアは最近、より困難な水の汚染問題のひとつである雨水の流出に注意を向けました。雨が駐車場や屋根や歩道のような透水性のない表面に降ると、そこにあるゴミ、動物の糞、オイル、ガソリン、洗剤、農薬、残留化学物質、銅や鉛といった重金属などが一緒に流れ出します。雨水は通常、排水溝のような低地に流れ込みます。そしてそこからろ過や浄化をされることなく水路や川、沿岸地域、あるいは海に直接流れ出します。

カリフォルニアの水の最大の汚染源は雨水の流出によるものです。パタゴニアのベンチュラ本社はベンチュラ・リバーから約200メートルに位置するため、その雨水は海に流れ出します。数年前、雨水が浸透して土壌に戻るよう、駐車場の2か所のアスファルトを透水性のセメントに変えました。それにより雨水は排水溝に直接流れ出さず、最終的に最寄りの川や海岸に流れ出す前に、土壌に浸透します。また最近パタゴニアは本社の敷地にバイオスウェールを設置しました。バイオスウェールとは透水性の高い土と砂利を敷いた低地の水路で、雨水は天然フィルターとなる土中に染み込み、自然にろ過されます。現在ベンチュラ本社には雨水から汚染物をろ過する数々の自生植物を植えています。まだパタゴニアの敷地から雨水が流出していることは知っていますが、その影響を削減するための前進はしています。

 

汚染:タールサンドとフラッキング

カナダのアルバータ州での露天採鉱からはじまり、米国とカナダにクモの巣のように張りめぐらされたパイプライン、そして輸出の拠点となる港や海岸地域まで、タールサンドはその製造/輸送に関わるあらゆる地点において水を危険にさらします。

保守党支持者の3分の2を含むブリティッシュ・コロンビアの75%~80%の住民と、ファーストネイションズの70の部族は結集し、ノーザン・ゲートウェイ・パイプラインに反対を訴えました。この6億5千万ドルのプロジェクトは、アルバータ州の原油をアジアの市場に向けた超大型タンカーに搭載するために、ブリティッシュ・コロンビアの海岸線に輸送されます。パタゴニアはこの粗雑な提案を阻止し、国家エネルギー戦略を設立するためにカナダ国民を団結させるいくつかの組織を支援したことを誇りに思います。また私たちは〈Raincoast Conservation Foundation〉とパートナーシップを組み、世界有数のサーフィン・アンバサダーのチームとともにクリス・マロイがこの海岸の美しさとパイプラインがもたらす驚異について記録した映画『グラウンドスウェル』を制作しました。

パタゴニアが支援する〈350.org〉と〈シエラクラブ〉は40,000人の活動家をワシントンDCに送り出しました。彼らは気候変動に関する史上最大の抗議行動に参加し、オバマ大統領に気候変動への対応を促進するよう訴えました。

天然ガスは何十年ものあいだ、大規模な自然に噴出するガス田の上に垂直に掘られた単一坑井から採取されてきました。その後、高収益をうたい文句に登場したのが、水と化学物質を大量に使用してシェール(頁岩)層から天然ガスを採掘するフラッキングです。フラッキング坑井1基あたりには平均200万~800万ガロン(約760万~3千万リットル)という大量の水が使用され、その水は汚染されています。

フラッキングのリスクと影響は多岐にわたるため、ニューヨーク州のフラッキング・モラトリアムから、コロラド州、オハイオ州、ペンシルベニア州、カリフォルニア州、そしてその他の州で水と大気と土地を保護するために奮闘する地方自治体まで、パタゴニアは国内の主要各地におけるフラッキング・キャンペーンを支援しました。私たちはみずからを教育し、水と大気と土壌をフラッキングから守るため、フラッキングを規制または禁止する各地方自治体の権利を支持し、地方・州・連邦の各政府による監視と規制努力をサポートします。

これらの問題はいずれもすぐには解決できないものです。最新情報については、下記の主要パートナーのウェブサイトをご覧ください。

水の危機
• 〈Sonoran Institute〉:コロラド・リバー・デルタ
• 〈Save the Colorado River〉
• ナショナル・ジオグラフィック:淡水

壊れた川
• 〈American Rivers〉:なぜダム撤去なのか
• 〈International Rivers〉:ダムのないパタゴニア(チリのダム)
• パタゴニアは新しい長編映画『ダムネーション』(2014年公開予定)を制作したことを誇りに思います。

パタゴニアのウォーター・フットプリント

• 私たちはベンチュラ・リバーや近隣の沿岸を清掃/保護すべく、〈Santa Barbara Channelkeeper〉、地元の〈Surfrider〉支部、〈Environmental Defense Center〉、その他多くの地元のパートナーと取り組んできました。
• 〈Surfrider Foundation〉の「海に配慮した庭」の水源と海を再生させるための3つの原則(節減、透水、保持)

汚染:フラッキング
• 〈New Yorkers Against Fracking
• 〈Frack Free Colorado
• 〈Earthjustice〉:フラッキングの誤り
• 〈Earthworks〉:水圧破砕法の基礎

汚染:カナダのタールサンド
• 〈Raincoast Conservation Foundation
• 〈Environmental Defence〉(カナダ):ライン9—タールサンド
• 〈National Wildlife Federation

ここにリストされていない組織を含むパートナーの皆様、そして共有の水のために行動を起こした皆様に感謝します。

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