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国民の抗議がパタゴニアのダム建設を中断させる

クリス・カッサー  /  2013年4月18日  /  アクティビズム, 環境

「パタゴニアは売り物じゃない! パタゴニアの川を救おう!」

「アイセンを保護しよう! パタゴニアをダムから守ろう!」

パタゴニアの2つの手つかずの川、バケルとパスクア川に計画された2基のダムに抗議し、2012年4月、チリのサンチアゴの路上でふたたび何万人もの人びとの声がこだましました。その数日前、チリの最高裁はパタゴニアのハイドロ・アイセン・ダム計画を3対2で通過させ、反対側の上告が退けられたばかりでした。

この判決は大きな敗北でした。けれども結果的にはダム建設のゴーサインとはなりませんでした。最高裁の判決からほぼ1年後、川はいまも自由に流れています。イタリアとチリのエネルギー会社のパートナーシップによるコルブン社の大きなビジネスのハイドロ・アイセンにとって、このプロジェクトの主要部分——(パタゴニアからサンチアゴまでの約1900キロにまたがる)世界最長の配電線計画——は未だ頭痛の種です。

その昨年4月の歴史的な判決の直後、〈Rios Libres〉の共同創始者ジェームス“Q”マーティンはサンチアゴを訪れました。チリ国民の79%がこのプロジェクトに反対し、代替エネルギー策を支持しているなか、Qはこの国の史上最大の抗議のいくつかのど真ん中に突入することになりました。

これらの抗議のカオスのなかで、Qはチリ全長を旅しました。彼は私たちの最新映画『ストリーム・オブ・コンシークエンス』を製作するために公共のデモを記録し、専門家にインタビューし、チリの最も遠隔地を旅しました。その結果それは、「代替エネルギーモデルとはいったいどんなものなのか?」、「チリ国民がそれをどう感じているのか?」、そして「チリはグリーン技術を通してエネルギー自立を確保することにより世界のリーダーとなれるのか?」など、困難かつ答えの出ていない質問に対処した、解決策に基づいたドキュメンタリーとなりました。

いま現在も、国内そして世界各地の環境保護グループからの控訴はつづき、影響を受ける地元地域からの法的措置が増えています。こうした一般からの不満を受けて、配電線の分析のための動きは中断しています。さらにチリ国内からのプレッシャーは膨らみ、2013年末に大統領と参議院選を控えるこの国の政治家にとっては熟考を要する問題となっています。

私たちは『ストリーム・オブ・コンシークエンス』に描き出されるダムのない野生のパタゴニアにより、国際/国内のこれらの努力をあおり、再生可能エネルギーの上にチリを立て直す手助けになることを望んでいます。『ストリーム・オブ・コンシークエンス』は2013年のワイルド・アンド・シーニック環境映画祭でデビューし、ワイルド・アンド・シーニックやその他の映画祭、そして草の根試写会などを通して全国で上映されます。

下記の予告編をご覧ください。そしてパタゴニアの川をダムから守るための行動を起こしてください。『ストリーム・オブ・コンシークエンス』のDVDの購入や草の根試写会のスケジュールは〈Rios Libres〉info@rioslibres.comまでご連絡ください。

https://player.vimeo.com/video/64031780

〈Rios Libres〉の裏話

この素晴らしい惑星で、真の野生がいまも息づいている場所はどれだけあるでしょうか? 不幸なことに、その答えは「あまり多くではない」です。急激な人口増加、テクノロジーの進化、増えつづける開発などにより、地図の空白の場所はどんどん消滅しています。

それが〈Rios Libres〉の私たちがチリ領パタゴニアを野生に保つことに情熱をささげる理由です。パタゴニアはいまも大部分において手つかずで、他では見られない動植物が生息し、拡大と高速化をつづける世界からの休息の場です。こういった要因が、パタゴニアをダム建設から守るためにチリの人びとの継続する努力を支援する私たちの取り組みの原動力となっているのです。

現在、バケルとパスクワ川は自由に流れ、多様性に富んだアイセン地方の生命を育んでいます。これらの川は水源から海まで奔放に流れ、野生動物、生態系、そしてカウボーイや川の流域に住む人びとの平和で生産的な文化を支えています。しかしながら大企業が、この国の北部で繁栄する鉱業に電力をもたらすために、これらの川の力を囲い込もうとしています。

2010年、私たちはこの素晴らしい地域を脅かすものの詳細を記録する最初の映画『パワー・イン・ザ・プリスティーン』を撮影するため、バケル川を水源から海まで旅しました。昨年の春〈Rios Libres〉の共同創始者、ジェームス・Q・マーティンはふたたび南に旅し、これらの川にダムを建設して生活様式を永久に変えてしまう政府と企業の計画に反対し、人びとが路上で抗議するチリ最大の反ダム運動のまっただ中に投げ込まれました。そしてこのプロジェクトにまつわるこれらの抗議や政治的混乱は、主要利害関係者のコルブン社の計画を撤回させるに至りました。とくにこの行動はプロジェクトの経済的実現性に疑問を投げかけ、国際/国内キャンペーンの決意をさらに強固なものにしたのです。

ジェームス・Q・マーティン(別名「Q」)は冒険写真家として高く評価され、その作品は世界中の雑誌に掲載されてきた。また専門知識を利用して〈Rios Libres〉のためにアイセン地方の美を紹介し、その価値や直面する危機を示すために写真を撮っている。

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