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水産養殖の新たな形

ケイト・オルソン  /  2026年5月27日  /  カルチャー, ワークウェア, 環境

メイン州のある家族が、カキ養殖のあり方を変えつつあります。

すべての写真:グレタ・リブス

アビー・バローズは、夫のベン・ジャクソンとともに隣人のカキ養殖場を購入した日の、不安と興奮を覚えています。しかし、養殖場に備えられていた器具を目にした瞬間、何かを変えなければならないと感じました。それまでの10年間、世界中の淡水や海水に含まれるマイクロプラスチックを記録してきた彼女は、沿岸海域におけるその研究の先駆的な科学者のひとりです。けれど、新たに手にした養殖事業を構成する器具のほとんどはプラスチック製でした。「何千ポンドもの、あるいは何百万ポンドにもおよぶプラスチック製の器具を、メイン湾に入れていることになる」と、バローズは当時を振り返ります。「私たちは、食料の生産方法を変えなければならない。」

バローズは、オーストラリアと南太平洋で海洋科学のキャリアをスタートしました。そこで初めて、海洋プラスチック汚染の不均衡さを目の当たりにします。パプアニューギニアで働いていた頃には、人々が丸木舟から手釣りで魚をとるすぐそばに、プラスチックごみが浮かんでいる光景を目にしました。その後、子ども時代を過ごしたメイン州ディアアイルに戻り、マイクロプラスチックについて理解を深めるなかで、夫とともに海の健康を損なうのではなく、むしろそれに寄与するようなかたちで、地域経済の中に自分たちの役割を見出したいと考えるようになりました。「この地域の漁業は大きく変わりつつあります。海とともに培われてきた世代を超えた知識も同様です。カキの養殖は、その両方に関わるものでした。海で働き、食料を育て、水をきれいにし、このコミュニティにとって持続可能な漁業のあり方を示すことができるのです。」

2015年、バローズとジャクソンは、カキ養殖場「ディアアイル・オイスター・カンパニー」を立ち上げました。3エーカーの養殖場では、全長約600メートルにわたってカラフトコンブも育てています。2021年には、プラスチックを使わない養殖用器具の試験導入を開始しました。一般的にカキは、プラスチック製のメッシュバッグに入れ、フロートに載せ、ブイで固定して育てます。しかし、彼らの新しい器具は、アルミニウムやスギ、ゴムを用い、さらにキノコの菌糸体と植物由来の副産物から作られた、生分解性のブイ(MycoBuoy)を採用しています。価格もすでに、従来のプラスチック製器具と同程度です。将来的には、このプラスチックフリーの器具の設計をオープンソース化し、誰もが利用できるようにすることを目指しています。

器具だけでなく、ふたりはそのほかの面でもカキ養殖のあり方を見つめ直しています。2018年に娘のイオが生まれました。イオがまだ赤ん坊の頃、バローズとジャクソンがカキの選別や収穫作業をするあいだ、イオはボートの舳先に設置した簡易ベッドで眠っていました。バローズは2時間おきに手を止め、授乳をしていました。イオが成長し、歩き始めるようになると、カニの赤ちゃんやホヤなどの海の生き物をバケツに入れて遊ばせるようになりました。それでも、家族でカキ養殖を営むのは簡単ではありませんでした。「新米の母親は、フルタイムの仕事を2つ以上抱えているようなものです。親であること、事業を運営すること、そして良きパートナーであろうとすること。そのすべてに時間が必要ですが、その多くは評価されません。海で働く女性が、もっと増えてほしいと思います。イオが船にいると、ときには手を止めたり、ペースを落としたりすることになりますが、この仕事に付きものの厳しさを少しやわらげてくれるのです。」

海で家族とともに仕事をすることは、利益を第一としない持続可能な漁業のあり方を考え直すきっかけになります。「より良くすることが、必ずしもより多くを意味するとは限りません。ときには、少ないこともあります」とバローズは言います。「ビジネスでは規模の経済が重視されますが、私たちはそれをあえて覆し、自分たちにとって何が適しているのか、この島やこのコミュニティにとって何がよいのかを考えています。これは大きな海の中の一滴にすぎませんが、変化を生み出すには、その一滴の積み重ねが必要なのです。」

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