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過去を尊重する、そして神聖な場所を保護する規則

ジョシュ・ユーイング  /  2015年8月6日  /  アクティビズム, クライミング, スポーツ, 環境

15年前、僕は登攀し、探索し、冒険する場として、米国土地管理局(BLM)と国有林の広大な地形に恵まれたユタ州の南東部に惹かれた。僕のクライミング・パートナーや勇敢なハイカー以外にはほとんど人気のない場所だ。国立公園でたまに感じるような、行動ひとつひとつがレンジャーや規則に拘束されない自由な感覚が大好きだった。

こうした顕著な土地は、何年も経ったいま、週末にちょっと訪れるための場所ではない。文字どおり僕の裏庭で、この景観を未来の世代のために保護するために僕が日々働く場所でもある。現行の大きなプロジェクトはベアーズ・イヤーズの文化的景観を国立保護地区あるいは国定公園として永久的に保護するための同盟グループとの取り組みだ。

これは僕が深く愛する場所であり、ここで起きた過去10年間の劇的な変化を目にしてきたのは辛いことだった。いまだどの駐車場にも厄介な規制をリストするサインやレンジャーの姿はないものの、インディアン・クリーク、バレー・オブ・ザ・ゴッズ、コーム・リッジ、シーダー・メサでは、著しい訪問者の増加により、以前に経験したような孤独感を感じなくなっている。また僕は略奪や盗墓やエネルギー開発と無責任なレジャー使用(モーターの使用有無にかかわらず)の影響に、より敏感になっている。神聖な文化サイト、手付かずの自然地域、卓越した美を抱く景観への重大な破壊を、僕はこの目で目撃してきた。

これらの驚くべき場所でインスピレーションを得てきた僕は、他の人が同じ機会を楽しむことを否定はしない。しかしクライマーとして、またこのエリアの信じられない考古資源を深く気遣う者として、これらの保護に僕ら全員が責任を持たなければならないと信じている。ベアーズ・イヤーズのキャンペーンのような努力を支援するだけでなく、他の利用者や自然と文化/考古資源を保護するための規則を尊重する、思慮あるクライミングのコミュニティを作ることも大切だ。

僕らは自身を教育し、友人や他のクライマーには、考古や自然資源が不注意や無知によって簡単にダメージを受けてしまうことに敏感になるように呼びかける必要がある。往々にして僕らが当然のことのように思っている公有地へのアクセスや自由を楽しみつづけたいのであれば、僕らは規則を知り、それらを尊重し、〈アクセス・ファンド〉が奨励するように傍観者ではなく「行動する人」になることによって、際立ったコミュニティ作りをする必要がある。

ユタ州南東部で僕らが尊重すべき最も重要な規則のいくつかは、考古資源を守るために作られたものだ。僕らが永久保護のために真摯に取り組んでいるベアーズ・イヤーズの景観には断崖の住居地、「廃墟」、ロックアート、あるいはその他多くの先住民族が神聖と見なす場所が驚くほど豊富だ。先史を保護するための規則を守ることはアクセスを続けさせるための正し行いであるばかりか、これらの文化資源を残した祖先との息づくコネクションを抱く先住民の人びとに対して敬意を示すことでもある。

たとえば、考古遺跡のサイトを訪れるために「クライミング・ギア(ロープ、あぶみ、カム、ボルトなど)」を使うことが違法であることを、多くの人は知らない。唯一の例外は特別な研究許可書を与えられた考古学者だ。

この規則にはとても正当な理由がある。スイングするロープと落石は繊細なサイトにとって真のリスクを呈する。より重要なことに、その背景にはアメリカ先住民の人びとにとって神聖なもの、つまり重要な歴史的価値のある遺物を盗むために長い間クライミング・ギアが使われてきたという不幸な歴史があるのだ。

同様に、ロックアートや古代の居住地の壁を登ったり触ったりすることは、かけがえのないアメリカの歴史にダメージを与えてしまうかもしれず、そういったものへの損傷は連邦政府の法律で禁止されている。このため、クライマーはロックアートや考古遺跡付近でロープの使用を控えることが懸命だ。

僕がこういったこと書くのは、多くの人がこれらの規則を知らないからだ。また規則違反の責任追求をされるとき、ロープを所有し、断崖が好きなクライマーは、簡単な標的になりがちだからだ。僕らのアクセスを守るためには、僕らの正当なスポーツを「ロープを持った犯罪者」、つまり神聖な場所を汚し、アメリカの歴史を盗んだり破壊したりする奴らとは明らかに区別する必要がある。

僕らはクライマーとして、考古遺跡を保護するための規則をとくに注意深く守る必要がある。たとえば「ラインによる定義」のビデオ中にあるロープを使ったクライミングはすべて、考古遺跡からはずっと距離を置いた場所にある何十年も前に開拓された伝統的なルートでのものだ。ビデオでは僕がソロしているところも撮られている。そこで僕はロープなどのクライミング・ギアを使っていない。何十年も前に断崖の住居地で盗みをはたらくために誰かが懸垂下降したこの壁のくぼみでは禁止されているからだ。

フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉は〈フレンズ・オブ・インディアン・クリーク〉、パタゴニア、〈アクセス・ファンド〉と協力し、考古遺跡に関する規則と、これらの神聖な文化資源を守るために協力する方法をクライマーに教育するためのパンフレットを作っている。

とりあえずのところ、インディアン・クリークでペトログリフの近くにあるルートを見つけたら、別のルートを登ってほしい。クライミング・ギアを使って考古遺跡のサイトに訪れる計画を耳にしたら、その場で注意するかBLM当局に報告する。そして冒険中に断崖の居住地などの考古遺跡に遭遇したら、敬意をもって訪れ、内部の部屋へは侵入せず、見つけた物はすべてその場所に残して帰る。

クライミングのコミュニティとして、僕らには愛するスポーツをするためのアクセスを維持しながら愛する場所の保護に助力する機会がある。バレー・オブ・ザ・ゴッズの尖鋒の頂上から油田で台無しになった景観を見なくてもいい未来をもたらすために一役買うことができるのだ。積極的に関与することによって、ウラン鉱で汚染された空気を吸い込むことなくジェイコブス・チェアーのような遠隔地のタワーを訪れる権利を守ることができる。声を上げることで僕らは新しい道路やエネルギー開発に影響を受けずにインディアン・クリークで登れるのだ。そして考古遺跡のような、周辺にある繊細な資源に悪影響を与えない方法を理解することによって、責任あるレクリエーションのための手本となれる機会もある。失敗したらこれらの資源は破壊され、僕らはアクセスを剥奪され、もっと重要なことには、何千年もの歴史と文化遺産を失うことになる。

考古資源を保護し、公有地管理へ関与するための先住民の努力を支援することによって、ともにアメリカ先住民文化への尊敬を示そう。まだであれば、ProtectBearsEars.org(英語)を訪れ、嘆願書にぜひ署名してほしい

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