コンテンツに移動
Work in Progress Reportをご覧ください

Work in Progress Reportをご覧ください

2025年度のWork in Progress Reportでは、私たちの唯一の株主である地球への負担を軽減するために行っている、新しくて楽しい、そしてちょっと変わった方法をすべてお伝えします。

詳しく見る

地球が私たちの唯一の株主

地球が私たちの唯一の株主

事業の繁栄を大きく抑えてでも地球の繁栄を望むのならば、私たち全員が今手にしているリソースでできることを行う必要があります。これが私たちにできることです。

イヴォンの手紙を読む

なぜ、食品なのか?

イヴォン・シュイナード  /  2026年6月12日  /  Provisions, Food & Beer, カルチャー, 環境, 食品

なぜパタゴニアは食品をつくり、販売しているのか?むしろ、なぜそれをしないでいられるのか。

アウトドアアパレル企業が食品を販売するとは、一体どういうことか?同じ問いは、1968年にも向けられた。登山用の新しい道具を鍛造していた私たちが、突然ショートパンツやシャツ、パンツなどを売りはじめたときだ。企業が「その道にとどまる」ことを拒むたびに、懐疑は生まれる。しかし起業家として、私はあらゆるところに機会を見ている。そしてアウトドアを愛する者として、自ら生み出してしまった破壊的な習慣から、郷である地球と、そこに生きるすべての生命を救う方法を探している。

私にとってプロビジョンズは、たんなる投機的事業ではない。それは人類の生存に関わる問題だ。

我々がいまの道を歩み続けるかぎり、人類の行く先は厳しいものになる——私は長年、そう警鐘を鳴らしてきた。地球の状態は深刻で、多くのリーダーは冷笑主義や利益追求に傾いてしまっている。しかし、それが唯一の道ではない。企業も社会も、絶望や無関心を退け、私たちすべてを支えうる未来を形づくることができる。工業型畜産や、汚染された空気や水、そして四半期ごとの利益を倫理の基準とするあり方を、私たちは拒むことができる。

それでも、私たちは食べなければならない。私は、変化の可能性が最も大きいのは農業にあると考えている。そして、それこそが私が関わりたい革命だ。

効率と利益を最大化を追い求めるなかで、現代の工業型農業は、一年生作物の単一栽培や、有害な除草剤・農薬、化学肥料、そして水の浪費的な使用に依存している。その結果、表土は、本来回復する以上の速さで失われ続けている。

では、この仕組みの中で私たちが口にしているものは何か。抗生物質や成長ホルモンを投与された肥育場の牛肉、工場的に育てられた鶏肉、味わいの乏しい卵、化学物質にさらされた遺伝子組み換え(GMO)作物、そして風味や栄養ではなく、大きさや成長の速さで選ばれる果物。仮にこの工業型農業を維持する方法を見いだせたとしても、その代償は大きい。収益の減少、何百万もの小規模農家の離農、有毒化学物質による人間と生態系へのリスクの増大、そして栄養価の低下を招くことになる。

Journal of the American College of Nutrition』に掲載された研究は、過去半世紀にわたり、43種類の果物と野菜に含まれる主要な栄養素が「確実に減少している」ことを示している。同じ研究では、祖父母の世代がオレンジ1個から摂取していたビタミンAと同じ量を得るには、現在では8個食べる必要があるとも指摘されている。これらをはじめとする同様の研究を踏まえ、『Scientific American』はこう述べている。「より健全な農産物の鍵は、より健全な土壌にある」

善意から始まったビッグ・オーガニックも、いまや生産量を増やし、利益率を高める手段を技術に求める大企業に支配されている。どこかで聞いた話だろう。もしそれが未来だというのなら、水耕栽培のブドウでまともなワインをつくるのは、せいぜい頑張ってみることだ。

私には、私たちの優先順位はどこかで狂ってしまったように思える。

幸いにも、より良い道はある。リジェネラティブ・オーガニック農法は、高い収量を実現しながら土壌の健全性を高める。そして放牧されたバッファローは、大草原という地球有数の炭素貯蔵システムをよみがえらせる。ロープで養殖されるムール貝は、水をきれいにしながら良質なたんぱく源を生み、多様な生態系を支える。地域に根ざした選択的漁法は、数の少ない種に害を与えることなく、持続可能な魚類資源を利用することを可能にする。こうした例が示すように、袖をまくって食品の世界に向き合うほど、最善の方法はしばしば、古くからある方法であることに気づく。偉大な環境保護主義者のデイビッド・ブラウワーの言葉を借りれば、「振り返ってこそ、一歩を踏み出せる」のだ。

プロビジョンズを手段として、私たちはその転換を実践し、新しい未来へ一歩を踏み出している。地球を枯渇させるのではなく、再生しながら、風味豊かで栄養価の高い食で満たされる未来。土壌の健康を育み、動物の福祉を確保し、農業に関わる人びとを守る――そうした方法で食品が生産されることを示すリジェネラティブ・オーガニック認証が広く根づく未来。要するに、私が言いたいのは、問題ではなく解決の一部となる食のことだ。

それが、私が関わりたい革命だ。なぜパタゴニアは食品をつくり、販売しているのか?私にとっての問いは、むしろ、なぜそれをしないでいられるのかである。事業を成功させるのも、人びとの生活を豊かにするのも、必要な条件は同じだということを、私はこれまで以上に確信している。つまり重要なのは3つ、食品、水、そして愛だ。

Patagonia Ironclad Guarantee Icon

パタゴニアは製品を保証しています。

製品保証を見る
Patagonia Ironclad Guarantee Icon

私たちはみずからの影響に責任をもちます。

フットプリントを見る
Patagonia Ironclad Guarantee Icon

私たちは草の根活動を支援します。

アクティビズムを見る
Patagonia Ironclad Guarantee Icon

私たちはギアを生かしつづけます。

Worn Wearを見る
Patagonia Ironclad Guarantee Icon

私たちは利益を地球に還元します。

イヴォンの手紙を見る
よく使われる検索語