ナイロン
ナイロンは私たちがウェアとギアに使用する最も頑丈な素材のひとつです。パタゴニア製品の大部分にはリサイクル・ナイロンを使用し、機能性と耐久性を犠牲にすることなく石油への依存を削減しています。
なぜ
パタゴニア製品を作るために軽量で速乾性を備えた機能的な素材が必要なとき、私たちは最も頑丈なプラスチックの一種であるナイロンを考慮します。しかし石油を原料とする多くのプラスチックと同様に、ナイロンの製造は大地や水や空気を汚染し、環境に代償の高い影響を与えます。
リサイクル・ナイロンをできるだけ多く使用することは、原料としてのバージン石油への依存を減らし、素材を廃棄される運命から救うことに貢献し、製造過程で排出される温室効果ガスも削減します。またリサイクル・ナイロンの利用は、使えなくなったナイロン製品の新しいリサイクル経路の促進も助けます。
私たちの現状
2025年秋に使用したナイロンをベースとする素材におけるリサイクル・ナイロンの割合
現在の取り組み
私たちは現在も大量のナイロンを使用していますが、そのほとんどはリサイクル原料に切り替えました。2025年秋の製品ラインにおけるバージン・ナイロンは、ナイロンをベースとする素材の総重量の6%以下です。私たちはバージン素材から環境に望ましい素材への完全な移行という目標を達成するため、そして機能性を犠牲にすることなくパタゴニアの人気のテクニカルウェアやギアを製造しつづけるためにも、リサイクル・ナイロンを頼りにしています。
その道のりにおける一歩にはエコニールという、ポストコンシューマーとプレコンシューマーの廃材を50%ずつブレンドしたナイロン繊維の採用があります。ポストコンシューマー材とは廃棄された漁網やカーペットなど、世界中の消費者に購入されて使用されたのちに、ゴミ扱いになったもののことです。プレコンシューマー材はダウンサイクルされたり格下げされたりした、あるいは埋立地行きとなるはずだった産業用プラスチックなどを含みます。この繊維を製造するパタゴニアのパートナーである〈アクアフィル〉は、独自の再生システムを使ってナイロン廃材を元の化学物質の状態に戻すため、そのリサイクル繊維はバージン原料から作られた標準的なナイロンと同じ特性を備えています。
また、私たちは〈ブレオ〉からもリサイクル・ナイロンを仕入れています。彼らのネットプラス素材はポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%のリップストップで、漁網をリサイクルして海洋プラスチック汚染の削減に貢献しています。このナイロン6はケミカル・リサイクルされたもので、二酸化炭素換算で1キログラムあたりの排出量を19%以上削減します(社内委託ライフサイクルアセスメントによる計算)。2025年秋シーズンは、パタゴニアのウェアとギアに使用するナイロン素材の94%がリサイクル・ナイロンとなりました。
次なる展開
私たちの目標は、バージン石油由来の素材や原料との関係を可能なかぎり断ち切ることです。それを達成するためには、より多くのポストコンシューマーリサイクル・ナイロンを製品に採用しながら、さらに素材の製造にまつわる二酸化炭素排出削減に役立つ植物由来の代替品など、ナイロンそのものに置き換わる他の選択肢も探っています。